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Fleurage―たおやかな花たち―

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Posted on 00:10:58 «edit»

Category:立夏の記憶

立夏の記憶 1 (三枝編) 

「秘密」関連創作ですが、青薪じゃなくてごめんなさい。

今回はお友達の三枝さんを呼んでしまいました(笑)
よろしければお寄りくださいませ。

ちなみに‥続きものです。
*************************************






気まずいな‥

またエレベーターで出くわすとは。
今日はまだ官房長と一緒だからよかったものの‥
勿論、警察庁のトップに敬意を払わない不届きな輩ではないが、
慇懃無礼というか、通り一遍というか、
彼はいつもの彼だ。 

 
どんな人間が先客であっても彼は遠慮することがない。
合理主義者の彼らしいが。
 
リングの光る左手でエレベーターのボタンに触れた。
その様子を見ていた東野さんが驚いた様子もなく尋ねた。
「警視正はいつ結婚を‥?」
余計な事を‥東野さんは知らないのか?!
今頃そんなことを聞くなんて。
私がいつも『余計な事を私の脳に入れないでください』と言う、
彼の注意を忠実に守っているからだろうか。

ファンタン・ラトールの反り返ったピンクの花びらのような唇の端が
少しだけ上がる。
東野官房長の不躾な質問はいいのか、私には笑ってもくれないのに
官房長には愛想を振りまくとは。

「昨年の末に」
「きみの相手だ、さぞかし美しいひとなんだろうね」
‥聞くな。
「いいえ、それほどでもありません」
‥答えるな。
「年下なのかな?」
「はい。ひと周りも下です」
「それじゃ‥背が高い‥彼か‥」
‥!?‥
「御存じでしたか」と、振りまく笑顔‥?!
「知っている、青木警部だったね」
「その通りです。青木のこともよろしくお願いいたします」
「どうして、なかなかの美形だと思うよ、謙遜したのか」
「そんなことはありません」
‥何を笑顔で会話しているんだ!
きみらの会話にはさすがの私も入れない‥。
「長官、降りますよ」
「‥‥」
官房長に腕をとられてエレベーターから下された。
振り向くと笑顔で頭を下げる薪警視正、私にじゃない。
官房長に挨拶をしたんだ。


長官室のソファは官房長のお気に入りだ。
クッションの硬さが丁度いいらしい、で‥時折彼はここで
執務をこなす。

「おかしいと思わないんですか、東野さん」
「何がです?」
「平気であんな事を‥」
「ああ、薪警視正のことですか。
何か問題でもありますかね、私はまったく、これっぽっちもおかしいとは思わない。
あなたもそういうひとでしょうに」
「そうですがね、まさかあなたが警視正の味方だとはね」
「味方ですよ、私もあなたと同じように、出来る人間の味方です。
出来る人間を見極めて日和るんですよ。
言ったでしょう、今度は警視正を補佐すると」
「なるほどね‥薪警視正は近い将来のトップだと完全に見極めた訳だ」
「ご自分が彼に御執心なクセに今更何を言ってるんですか」
「いやいや、あれはひとのものだろう。
ひとのものに恋焦がれても辛いのは嫌と言うほど知ってる」
そうだ、もうごめんだな。
「ドMのくせにですか」
「‥ドがいつ付いたんだ?」
「あなたは多少のSっ気はありますが、この間言ったようにMですからね。
決してそういうの嫌いじゃないはずです」
「勘弁してくださいよ、先輩‥私は昔の私とは違うんです」
「昔の‥?いつの‥?10年前の?」
10年前‥
‥‥どうして彼がそんな物言いをするのか私にはその時理解できなかった。

10年前‥10年前何があったか‥彼は知っている。
「どうか‥どうかしたんですか、東野さん」
弾かれたように視線を上げるとすぐに目を逸らした。
「‥失礼しました。私は今日はこれで‥」
おぼつかない手つきで書類を掻き集めるとふいに立ち上がって背中を向けた。

明らかに動揺していた。
なんで東野さんが動揺する‥?
当事者は私だ、あの頃彼は確か‥法務官僚だった。

10年前‥私が警視庁の刑事部長だった頃まで遡れと言うのか。
 あの‥最悪な失態。
杉並の音楽ホールで‥
 

続く



横恋慕する間抜けな長官の過去と薪さんが絡むのか‥
絡まないのか‥一緒に仲良くMRIを見る?

一応続くのですが毎日UP出来るかどうかは‥分りません。
すみませんっ!
書類地獄の4月‥子供が全員学校に行ってまして‥新入学がいて
おまけに3月に引っ越してきたばかり‥私に腱捷炎という病名が
4月が終わる頃付いているでしょう‥(T_T)
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 4月21日鍵拍手コメ下さいましたMさまへ

ふふふふふふふ腐‥Mさま、目ざとい(笑)
いえいえいえいえ、決してMさまの想いを汲んで‥
ではなく‥
すみませんっ!
三枝さんがそんなイイ思いをするかどうかは‥
今の時点では分りませんが(笑)
悪いようにはいたしませんから〜♪
なにせ、モテそうでモテない失恋気質‥
なかなか幸せは廻ってこないし、ご本人も
そんなに望んではいない様に思えますが。
ただ‥彼に似合う方は必ずいます!ええ、いますともっ!←力説?(笑)
なのでMさまも希望をお持ちになってね‥v-344
更新の方は‥2日に一度くらい‥に‥v-406
すみません‥4月中はバタバタしてて、大変なのです。
だから‥待ってて下さいね。
拍手とコメント、ありがとうございました!

  by ruru

 4月21日鍵拍手コメ下さいましたY様へ

Yさま、こんばんは。
タイトル変更御連絡してなくて‥すみません‥
わざわざありがとうございますm(__)m
揺れましたね〜
お風呂は怖いですよ、このまま?この恰好のまま?
それだけはイヤだっ!
と、思いますものね。
大変でしたね、湯冷めしませんでした?
記事ですか‥編集が超ヘタなんですけど
なるべく頑張って分割に精を出したいと思います。
ヘンでおバカな官僚さんたちを見ていただかないと(笑)
アヤシイ警察のひとたち‥これだけ読むと‥
ななななんだろう‥けいさつのひとってあやしいのかしら‥??
ですよねv-12
私はアヤシイひと大好きですけど、
本物はアヤシクないですから‥絶対とは‥言い切れません‥ぎゃ!マズイですか?
訂正してお詫び申し上げたいと思います〜♪
あ、納豆はパ◎システムで頼んだら、どこか分からないけど来ました(笑)
パ◎システム、◎協ですね(^−^)
まだまだそちらの納豆の会社は大変なのでしょうか。
私の好きなふわっとろ豆もないのです。
あの製品もそちらの納豆やさんですかね?
コメントありがとうございましたi-237
編集、頑張りますっ!

  by ruru

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Posted on 02:50:23 «edit»

Category:立夏の記憶

立夏の記憶 2 (青木目線薪編) 

立夏の記憶 2 (青木目線薪編)



第九に戻ってきてから薪さんの機嫌が悪い。
書類を持って行っても、片肘をついて不機嫌な顔をして睨んでくる。
今日は長官に会う予定は無かったはずだ、どうして‥

「なんだ、なんでひとの顔ばかりジロジロ見てるんだ」
「あ‥いえ、なにかありましたか?」
今日は岡部さん、積極的だ。
珍しく機嫌の悪い薪さんに絡もうとしている。

モニタールームに出てきても、モニターの前に腰掛けたまま
コンコンコン‥と指でモニターを打ち鳴らしてイライラを表に現わしていた。
「あの‥薪さん‥」
「うるさい!僕の機嫌なんてとってないで第3にオーダー出してこいっ!」
岡部さん玉砕‥出て行く後ろ姿が寂しげで切ないな‥。

だけど、荒れる薪さんは馴れている。
今日ここにいるのは‥宇野さん、そして小池さん‥触らぬ神に祟りなし主義と
一言多い自爆派(でも言い逃げ)
たぶんふたりとも半径5メートル以内には近づかないだろうな。
いったいなにに薪さんは苛立っているのだろう。
ただ‥苛立っていても、その横顔は‥きれいだ。
緩やかな曲線を描く額からすっと伸びた鼻筋‥そして、ふっくらとしているけれど
キリッと結ばれたピンクの唇が花のようにそこにある。
ああ、睫毛が異常に長い、そして多い。
裸の胸に薪さんが顔を寄せてくると瞬く睫毛が結構くすぐったかったりする。
じっと見上げられて見つめられ‥心臓の鼓動は倍近く跳ね上がると思う。
何をしていてもたとえ怒って眉を吊り上げても、きれいな涙を零しても
‥笑っていても‥薪さんは薪さん以外のなにものでもなく― 特別に美しいんだ。
だからどんなに薪さんに突き放されても、辛辣な言葉を投げかけられても
オレの心は少しも傷つかない。 

 ‥って‥あれ‥?
「青木、何をひとりで喋っているんだ」
「‥‥」
岡部さんも、宇野さんも小池さんもいなくなったモニタールームで
薪さんが呆れ顔で聞いてきた。
「誰もいないんですか‥?」
「とっくに休憩に出たぞ」
「‥薪さんは食事は‥」
「お前、何か作ってきたのか‥?」
「はい、筍ごはんのおむすびと卵焼きを」
「‥仕方ないからそれでいい」
立ち上がってさっさと室長室に向かう薪さんの後ろを慌ててついて行った。


「この季節は嫌いですか?」
細い指でおむすびを持つ薪さんは‥可愛い。
おむすびを持ったまま、キョトンとした顔で質問したオレの方を見た。
「なんで‥」
「なんでって‥今月に入ってずっと機嫌が悪かったんで‥5月病じゃないですけど
なにか滅入ることでもあったんですか?」
「‥分らないんだ」
「‥えっ?」
「自分でも分らない。
ただ‥考えてみると思いだせない5月があることに気がついた」
「思いだせない5月‥?」
「10年前の5月の記憶がない」
「それって‥それって‥あれじゃないですか?!
ほら、宇宙人に捕まってマイクロチップを脳に埋め込まれて記憶を消されたって
聞くじゃないですか!」
あ、睨んでる‥。
「お前‥お前が宇宙人に捕まれ!ばかか!」
‥やっぱりそうなりますか‥

思いだせないのは‥思い出したくない記憶があるからじゃないんだろうか‥
10年前の5月って‥何があったのか‥
「イヤなことに‥その5月は警視庁の不祥事というか失態があった月だ」
「なにかありましたっけ」
モニターに向かって検索をかけてみると‥出た。
「‥杉並区西荻の磯山音楽ホール、人質‥立てこもり事件‥これ‥
知ってますよ、テレビで見ましたから」
「僕が覚えているのはニュース映像を見ているからだと思う。
その年の4月から僕は警察庁警備局公安課で課長の下、主に情報収集に当たっていた。
5月もそうだったはずだ」
「‥この事案は未解決ですね。
関わった犯人グループは逃走、結局人質と捜査員が銃撃戦で死亡して‥
これ‥訴訟になったんですか」
「なったな、結局捜査一課長も係長ふたりとも無罪だったが」
「捜査のあり方が問われた訳ですね‥それで長官は暫く法務省に‥」
「今日すれ違った」
「‥え、そうでしたか」
「気になるか‥?」「いいえ」
「即答だったな、ほんとうに気にならないのか?
僕が忘れていた10年前の5月の事案が三枝長官絡みでも‥?」
片肘をついて斜め下からオレを見上げる薪さん、
「どうしてそんなこと‥」
「お前が気にならない訳がない」
そうですけど‥
「いえ!薪さんの不機嫌な理由は‥今朝オレが出掛ける前のキスを忘れたからですよ!
10年前のことが気になってイライラする訳じゃないんです!」
唖然とした顔で固まっていた薪さんに今朝忘れたキスをした、
‥もうすっかり、午後になっていたけれど。
勿論薪さんは‥「ふざけてるのか!」と、大激怒‥。

薪さんの怒りは気にならないが、こっちは‥気にならないことは‥ありえない。


続く

tb: --     com: (3)

 4月23日鍵拍手コメ下さいましたMさまへ

拍手とコメントありがとうございます!
すみません‥青木と薪さんでていただきました。
次の次も出てらっしゃいます(笑)
BLブログに出ていただくのも気が引けますが、
秘密ブログとBLブログの間に差はありませんよね、
私としては書く内容は一緒ですし、秘密ブログだから崇高で
BLだから程度が低いなんてこれっぽっちも思っていません。
だから青薪も書きますしその他のも‥v-344
単なる好みや趣味の問題だと思ってます、
こうしてMさまが来て下さってるし、なんら変わりはありませんよね!
BLは楽しいし‥秘密ばかりにのめり込んでると
闇の中に入って行くようです。
だから明るさが欲しかったのかな?
一生懸命ブログに何の差はありません、それは近頃実感しました。
ひとつのことばかりやっていると考えが偏るのです。
だからバランスをとって行きたいです。
朝忘れたキスは‥ディープキスではありませんよ(笑)
Mさま、残念でした(笑)
またのおこしをお待ちしております、ありがとうございました<m(__)m>

  by ruru

 4月23日鍵付き拍手コメ下さいましたFさまへ

ぎゃーーっっ!
すみません‥v-12
そうです、変わりました。
秘密は疲れるのでBLに移りました。
気楽に好きな事やって行きます。
原作を読む気力も今はないですね。
もう諦めました。
だいたい予測はつくので、もう‥いいかな‥
そう思っています。
酷い目にあわされすぎて‥もうボロボロですv-409
これからリハビリに頑張りたいと思います。
F様、鍵コメは気になさらないでください。
いつでもコメント、お待ちしています。
カギでも勿論、ぜーんぜん構いませんからね〜
ありがとうございましたv-435

  by ruru

 4月25日鍵付き拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは〜♪
拍手とコメント、いつもありがとうございますm(__)m
三枝さんの語りも面白いですが、青木の独り言もかなり、面白い!薪さんの睫毛のこととか(笑)朝のキスを忘れたせいなんて青木、かなり自意識過剰!?ボケなのか・・
ボケ‥(笑)
ボケだったらいいのですけど‥かなり天然入ってますv-12薪さんを愛するあまり、青木はすっかりKYに(笑)
ほんとうに薪さんが心配らしいです。
子供じゃないのに‥青木の方が子供のくせに‥
朝のキスは‥以前それでもめたので忘れないようにしているんですけどなにしろ天然‥忘れてしまいます(゜∀゜)
薪さんが記憶を失くす程の事件って!?
プレッシャーをかけられたのかも‥
それは私にもまだ分からないのです。
自分で書いておきながら(笑)
私の脳が、これから教えてくれることと思いますe-343
メロディももうすぐ、発売ですね(^^)段々、心拍数上がる感じです。新学期は保護者会やら面談やら大変ですよね。役員になった日には・・(><)
そうですね‥
1週間くらい忘れたふりして過ごしたいです。
かなり心臓に負担がかかりそう‥怖すぎます‥
薪さんの身だけが心配で‥青木なんてどうでもいいのですが
薪さんが‥御無事なら他はどうでも‥(^_^;)
四月ももうすぐ終わってお休みに突入ですね、
お休みに入ると沢山書くことも叶うので助かりますけど。
役員は‥‥絶対、避けます(笑)

  by ruru

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Posted on 12:25:55 «edit»

Category:立夏の記憶

立夏の記憶 3 

立夏の記憶 3 (三枝編ですが薪さんも出ます、ちょっとだけ)




「140号事件ですが―」
「‥ああ」
「県警には手に負えないようです。
どうします?第九に回しますか?」
「‥‥」
「長官」
昨日からずっと考えていた。
東野官房長が何故今頃10年前の事を口に出したのか。
結局あれは‥犯人の逮捕には未だに至っていない事案だ。
捜査員1名、人質1名の生命が失われた。
後に残ったのは‥公判のみ。
裁判沙汰になって‥一課長と係長2名は無罪を勝ち取ったが、
全く後味の悪い‥「長官!」
「‥なんだ、まだいたのか飯沼次長」
「官房長がいないと執務に身が入りませんか」
「‥そのようだな、次長は下がってくれて結構だ」
「そうですか‥では」
蜜月関係の逆はなんて言うのか‥さしづめ『毒月』とでも言うのだろうな、
私と次長の関係も。

東野さんは‥何を考えているのか。
10年前の事案があんな結果を招いた後、法務省に私を呼んだのは彼だ。
当時彼は警察官でありながら司法の道に入り、
法務省刑事局公安課の課長の籍にあった。
私も彼の真似をして司法試験を受けパスしていたが警察に留まる道を選んで
刑事部長にまで上り詰めたが、その音楽ホールの失態を招いた責任を
とるつもりで進退伺をした折に法務省から声がかかった。
『4、5年もたてばひとは忘れる。出向してみるのもいいんじやないか?』
当時の老い先短い警視総監の送辞だ。
4、5年もたてば忘れるだと‥?!
あんたのような老いぼれが警視総監をやってるようじゃ警察機構の未来は暗い。
そう思った記憶がある。
忘れられるほど軽い命だったのか、捜査員の‥一般市民の命は。
あんたが代わりに死んでやればよかったんだ、
などと笑えないブラックなことも考えていた。
口には出さなかったが(出してりゃ今頃ここにはいないか)

しかし東野さんは私を呼んでおいて自分は古巣に戻り、
警察庁長官官房審議官へ返り咲いた。
すれ違うように‥まるで私と逢うことを避ける様に。

「長官、今日はお出かけになるとか‥」
部屋を覗いて町村秘書官が声をかけてきた。
昔の苦い思い出ばかりを引っ張り出してもネガティブになるばかりだ。
「町村秘書官、第九に行くから車を出してくれ。
それから、140号の資料を先に送っておいてほしい」

太陽光が反射する様子は‥あまり好きではない。
なんというか、額の天目のあたりがもやもやするし、眩しいし。
町を行く人々は、どこか暖かい日差しを喜んでいるようにうきうきしているように見える。
目眩のするほどの日差しがどうして嬉しいのか私には理解できないが。
少し開いていたスモークの窓をしっかりと‥閉めた。


やはり煙い相手なのだろう、第九の捜査員は例のSPもどきを残したまま
てんでに散って行った。
「私は嫌味を言いに来たわけじゃない。
140号事案の考察を警視正に聞きに来ただけだ」
「分っております。
捜査員は逃げた訳ではありません、それぞれ担当する事案がありますから
情報収集に向かったものだと思っています」
「‥構わないがね。
で、MRIは見れそうか?」
「鈍器で殴られたために陥没骨折がありますが、死因は結局
胸部の深い刺し傷が原因の失血死ですから、問題はないと」
「いつ頃データは上がってくる?」
「明日の午後には」

いつもと変わらない事務的な対応をする警視正、
彼は‥ずっとこうだったのか?‥そんな疑問を持った。
「きみは‥変わったんだろうね」
顔色を変えることもなく私の顔を見上げる。
「どういう意味でしょうか?」
「人間には節目がある。
その節目ごと少しづつひとは変わって行くだろう?
だけど自らに起きた出来事が想像を絶するほど‥辛いものなら
急激に変わらざるを得ないこともある‥それを聞いているんだ」
「表面上は変化するかもしれませんが、その心の奥深くを流れる水に
変化はありません。
自分の真理や信じるものが変わりはしませんでしたが」
「‥‥きみは強いよ。
自己否定の嵐が吹き荒れなかったのか‥?」
「自己否定と言うより‥この世界を否定していました」
モニター前に座っていたSP岡部、青木両警部はまるで背中が集音器官になった様に
背中を向けたままこっちの会話を聞いていた。

「この世の否定‥そこまで行ったか‥
そして‥?突き抜けた‥そう言う訳か」
「突き抜けて―
フォボスに激突し、戻ってきました」
‥‥彼らしくない表現だな、一応冗談のつもりか?
「あの10キロのクレーターはきみのせいなんだ」
「‥‥」
‥‥なんだ‥?
いったい、何なんだ!ニコリともしないし‥この凍えたような空気は‥
背中を向けているふたりの手は止まったままだ。
固まっているのか‥

「とにかく、データの解析を急いでくれ」
退散しようと立ち上がりながら彼に指示したが‥気になることを思い出した。

ドアに向かっていた私の後ろを警視正がついてきていたが、
立ち止って振り返った私を怪訝な顔で見つめる。
「10年前、きみは警察庁にいたね。
警備部公安課だった‥確か‥」
「‥そうですが、なにか」
「なにか‥何かってことはないんだが、気になった。
公安課で‥あの10年前の事案の情報収集に当たっていたんじゃないのかと‥
そんな気がした」
それを聞いていた青木警部が立ち上がるのが見えた。
「確かに収集していたのでしょうが‥自分にはその年の5月の記憶が飛んでいます」
飛んでいる‥?
「私にも分りません‥あの音楽ホールでの未解決事件が関係していると
思ってはいますが」

驚いた。
一致したと言う事じゃなく、彼が正直にそれを話したことに私は驚いていた。


続く

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Posted on 22:10:41 «edit»

Category:立夏の記憶

立夏の記憶 4 

※あおまきのとっても緩いRシーン含みます、18歳未満の方、苦手な方はお気をつけ下さい。

立夏の記憶 4 (青木目線)



「薪さん、どうして長官まで10年前のことを言いだしたんですか?!」
「‥‥」
不機嫌な顔で室長室のドアをバン!と音をたてて開け、入って行く薪さん。
「薪さん‥どうして‥」
デスクの前でくるりと振り返り、じっとオレを見上げた。
「どうしてだろうな、やっぱり僕と彼は繋がっているのかもな」
‥含みのある笑顔を見せて、そんな事を言う薪さんはまるで
小悪魔だ。
オレの心を掻き乱して楽しんでいるようで‥。
「薪さん、ま‥」
「もう帰れ、室長会議があるから先に帰れって言ったはずだ!」
「終わったのに薪さんは帰らないんですか?」
「‥書類に一通り目を通す」
「じゃ、待ってます」
「‥‥」

無言でデスクに戻ると、モニターに向かって何か検索し始めた。
オレは薪さんの後ろからモニターを覗く。
カチカチと動くカーソル‥そこに表示されたのは、10年前の
警察庁と警視庁の内部部局の幹部連中の名前。
「そして‥法務省は‥」
法務省の当時の上層部の氏名までそこに羅列させた。
「法務大臣は‥もうこの世にいない人間か‥
だけど‥知った名前がここにある」
「誰ですか?」
モニターを覗き込んで見つめる先に ‥
「東野官房長‥」
「そうだ。法務省警備局公安課、課長。
いわゆる公安警察をも動かせる部署の課長だったわけだ」
「だけど法務省の公安課は国会内に説明したり資料を提出するだけですよね。
捜査や逮捕をする訳でもないですし」
「指示ができる。
警察庁や警視庁に口出しができる立場だ」
「‥その時の事件は公安絡みだったんですか?」
「公安絡みだろう。犯人グループは過激派だという説もある」
「説‥未だに断定できない事件なんですね。
 特捜は、特捜一係は追ってないんですか?」
「これだけなにも上がってきてないと言うことは‥ひとつの課が手を出すには
危ない案件なのかもしれない」
「潰される‥まさかそんな‥」
「考えても見ろ、あの三枝長官が当時の刑事部長であの失態だぞ、
今は自ら捜査する立場じゃないから動こうとは思われないだろうが、
なにかきっかけがあって、あんなことを僕に言って来たんだ」
「当時のことを長官も調べたんでしょうね。
でなきゃ薪さんが警察庁の警備局で公安課の資料集めをしていたことなんか
すぐには分らないですよ」
「僕のことを調べるのが楽しいんじゃないか?彼は」
気にいらない。
三枝長官と薪さんが10年前から繋がりがあるというのも気にいらない。
それに‥
「とにかく、何かある。
犯人グループも気になるがどうして記憶が飛んでいるのか知りたい。
僕はもう少し調べるからお前は帰れ、先に帰って‥‥」
キーボードを操作しようとする薪さんの左の手首を掴んだ。
「‥青木?」
「気にいらないです!
薪さんは上司で年上で‥薪さんがすべて正しいですよ、確かに。
だけど絶対に譲れないことだってあるんです!
バカで間抜けなオレにだって!」
「青木、落ち着け!僕がいつ‥」
「薪さん、長官のこと彼って言うのはやめて下さい!」
「‥‥」
「薪さんのクセですけど、時々赤の他人を彼とかいう言い方をするんです。
それは絶対、イヤです!」
「‥お前‥」
「分ってます!下らないですよ、バカですよ!
だけど、それでもオレはイヤなんです!
それだけでいいですから‥お願いを聞いてもらえませんか‥」
‥情けない。
半べそかいて言うことか‥。
どうにも嫉妬の炎がオレの中で強くなって抑えられなかった。
「だいたいここのところ薪さんはうちに帰っても頭から仕事のことが離れないんです。
たまには忘れないと体が持ちませんよ、おまけに今度は10年前の事件ことで
三枝長官と‥」
いきなり薪さんの指がオレの口を塞いだ。
てっきり怒鳴られると思っていたら‥ゆっくり指が唇から外され
「じゃぁ、忘れさせろ、今すぐ!
2、3時間くらいでいい、忘れさせろ」
その手が今度はオレの首に回って‥引き寄せた。
「鍵‥かけて下さい」
オレの首に抱きついたまま、デスクの上のリモコンを探って‥
ピッと鍵の閉まる電子音がした。


仮眠室の狭いベッドが結構‥好きだったりする。
しっかりと抱いていないとどちらかが落ちそうになるし、
職場だと言う感覚は拭いされない‥が、そこがいい。
その背徳感がオレと薪さんを高揚させて、
いつにないほどの高みへと連れて行ってくれる。

仮眠室だとあまり前戯に時間をかけられないから、
薪さんが感じやすい騎上位が多い。
オレの上でゆっくりと揺れる薪さんの白い体が常夜灯に浮かびあがって
艶めかしい‥。
ギュッと寄せられた眉、閉じられた瞼にも朱がさして色っぽいし、
突き上げるオレに応える様に甘く濡れた声がまた‥
「あぁ‥すごく‥大きくなってる‥まだダメだからな‥あっ」
「‥まだですよ、まだ気持よくさせてあげますから」
3時間くらいずっとオーガズムの中に浸らせて上げないと、オレはパートナー失格だと
薪さんに烙印を押されそうだ。
『忘れさせるって言ったのはウソだったのか?!』
と言われるのは間違いない。

ああ、でもそんな義務感なんかじゃなく、薪さんの体はオレをダメにする。
締め付けるだけじゃない、奥へと引きずり込もうとする内壁がざわざわと
幾度も蠕動し、吸い上げ‥ペニスに添うように包み込む。
「薪さん‥ベッドが壊れそうです」
ってくらい、ギシギシと軋む古いスプリング、
古くなくても‥薪さんは貪欲だからベッドももたないかもな‥
とくにここでは‥お互いに激しく求めてしまうから。

「ふっ‥んっ‥ああ‥青‥いい、もっと‥あぁっ!」
防音されてなかったらとってもここではセックスになんて及ぶことはできない。
「薪さん、少し声を‥」
「あっ!ばか、無理だ‥そんなの‥あ、んっ‥お前のせい‥だっ」
少しだけ腰が浮いて、オレが突きあげるタイミングで薪さんの腰がズン‥と
落ちてくるからもう‥

「あっ、あ‥ダメだ‥まだ、まだ3時間たってな‥あお‥」
分ってます、だけど限界で‥
「薪さん、一回イかせて下さい‥でないと‥」
もうダメだと思って、オレの上の薪さんを抱きしめて体の下に敷きこんだ。
曲げられた薪さんの冷たい膝がオレの脇腹に当たっている、
その膝を抱える様にして緩く‥強く、粘膜を擦り上げると
断末魔のように一度激しく痙攣して収縮と弛緩を繰り返し‥オレの中の
すべての水分まで取り込むかのように奥へと吸い上げていく。

忘れたのは自分だ。
きれいさっぱり色んな事を忘れて薪さんの体に溺れていた。
そして‥こんなものか、と‥オレを見上げる薪さんが‥怖い。
オレの頬を両手で挟んで‥
「やっぱり治療を受けた方がいいのかもしれない。
心因性健忘症だとしたら比較的軽い方だから麻酔分析療法が効くかもしれない」
一切セックスと関係無いことを言い出す。
「‥つまんなかったんですか‥」
「‥‥別に。
そこそこだな、お前はテクニックに頼り過ぎてるきらいがある」
‥‥‥
ああ、そうですか。
そこそこでしたか‥‥次は頑張ります‥

時折、前戯が長すぎるとか、早い‥とか‥そんなことを言われるから
打たれ強くはなったと思う。
だけど‥薪さんはそんなオレに十分満足していることをオレは知っている。
多少はへこむが、それをバネにしてもう一つ上のステージを目指すぞ!
「‥なんか、おかしなことを考えているんじゃないだろうな」
「‥‥いえ、なにも‥」

狭いベッドの中で、オレに体を預けたまま薪さんは、時折目を閉じて考え事をしていたが、
なにか思いついたようにふと、口を開いた。
「お前、ある政党と極東義勇軍という過激派が繋がりがあるのを聞いたことあるか?」

‥ピロートークにしては恐ろしげな内容だ。



続く



あおまき成就どころか、薪さんの身まで危うい今日この頃‥
みなさん、死んだふりをなさっていませんか?
あ‥それは私でした。
いやー、マジで死にそうですがそういう時こそラブシーンは必要ですね(*^^)v

はぁーーーーーーーーーーーーーーーーー‥‥
気が付くと、溜息を知らぬ間についているのです。
「秘密」なんて‥知らなきゃよかった‥最後にそう思うようなことだけは‥避けてほしい。
今はただご無事を祈るだけです。

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 4月29日鍵拍手コメ下さいましたMさまへ

拍手とコメ、ありがとうございまーす!
久々のあおまきRでしたv-344
緩くてごめんなさい(>_<)
でも、仮眠室Rはいつもより力が入ります(笑)
だって‥職場ってだけで‥萌えが倍増しすもの〜♪
きゃぁ〜(≧∇≦;)お久なR!うれしいな‥楽しいな(笑)
あああ‥そのように喜んで下さって‥あのようなRで
申し訳ございませんっ!
次はもっと‥より以上を目指します、青木はどんなステージを
目指しているのでしょうかe-415
やっぱりruruさまのあおまきRは格別です!!萌え萌えキュンキュンです、ありがとうございました〜
ありがたい‥結構へこんでましたから、喜んでいただけるなんて夢にも思いませんでした。
だって‥もう少し長い方が‥(笑)
次です、次こそ‥青木のように次頑張ります!
薪さんたら‥よかったクセにへそ曲りなんだからv-415
お言葉嬉しかったです‥
ありがとうございました<m(__)m>

  by ruru

 2月29日鍵拍手コメ下さいましたSさまへ

ぎゃ〜v-12
すみません‥書いてしまいました‥あははははは‥
だって必然だったのですよ、このRは。
薪さんは誘い上手v-344
青木がたまらなくなる態度をとってしまうのですもの。
たまりませんね、このRを待ってましたっ!
待って下さった?
‥‥泣く‥‥
ありがとうございますっ!
こんな恩知らずの私の緩いRを待っててくださって‥嬉しいっ(>_<)
でも‥まだまだなのですか?これで?これが緩いという基準とは思えませんが(^_^;)
一応長さと表現で緩い方に入れました。
MAXだと‥あんなこと、こんなこと‥セリフも伏せ字ギリギリで
お送りすることになるかと思います(笑)
あおまきも書いてくれてるし、これで超絶Rなら文句なしですけど(笑)でもリハビリ中でしょ?これで‥?ごちそうだったわ、有難うございました♪
超絶R‥?
って‥どんなRなんだろう‥どんな体位で‥?
そう言うの書いてみたいです〜
道具も使ったし‥どんなのが萌えるでしょうね、
まだまだ修行半ばのruruでございますv-435
こちらこそ、ありがとうございました<m(__)m>

  by ruru

 4月29日、鍵コメ下さいましたNさまへ

こんばんは〜
はじめまして、コメントありがとうございます!!

> 秘密ブログさんのリンクから、こちらにたどり着きました。
> 青薪や岡部さんと瀬名先生など、沢山の作品があり、
> ドキドキする展開に、きゃぁきゃぁ(心の中で)言いながら
> 読ませていただいています。
きゃーーーっっっ!
私の方がきゃぁきゃぁ言ってしまいます(≧∇≦) 声に出して(笑)
オリキャラまでそのような‥
コメント読ませていただいて、小躍りしましたっv-344
ほんとうにありがとうございます(/_;)
> 実は半年ほど前から、通わせていただいておりますが、
> もったいぶって少しずつ読んでいます。
そっそんな‥もっと腕を上げておけたらよかったのですが‥
ドヘタクソですみません‥
どうぞ、まな板の上のコイのつもりでおりますので
ガンガンお読みください、恥ずかし〜でも嬉しいです\(^o^)/☆
> いつも拍手だけでしたが、原作の苦しい展開から逃れられる、
> あまりに素敵な秘密小説の更新に興奮しすぎたので、
> 思わずコメントいたしました。
ああああ‥もしかして‥ずっと昔からのものに拍手を下さって
いたのはあなた様でしたか?!
はっきりどなたか断定できなくて‥違う方とかに御礼を言ったりしたかも‥
もしそうでしたら、ごめんなさいっv-436
いつも拍手を下さって御礼申し上げます。
> また、自身が秘密で少し活動をしていこうとブログなどを始動したのも
> 背中を押して、ちゃんと名乗って感想コメントをお伝えしたく思ったのでした。
> (メイン取り扱いジャンル変更後にこんな事を・・すみません)
いえいえいえいえいえいえっ!
ボチボチと書いております。
コメントは超嬉しかったのです、ほんとうです!
身勝手ですが、脳が書けと命じる時には書かせていただきたいと思っています。
BLと並行して書くのもなかなか‥一興で(笑)
でも、よくコメント下さいました、勇気をお出しになったのですね、
私などヘタレで‥読み逃げばかり‥

> 私、青木の「嫉妬や独占欲まる出しで薪さんに意見する」という様子が
> すごく好きなんだと、今回改めて思いました。
あはははは‥うちの青木はああなんです。
嫉妬深くて独占欲をガンガン出していますね。
‥管理人に似てヘタレだし、
そういうのお好きですか?
私も大好きなんですよ、そう言うのがi-237
> あと意図してかしないか・・小悪魔的に青木を煽るような薪さんの「クセ」も・・好きです。
> その無意識か意識的かの挑発に乗って感情を露にした青木を、
> うまく誘い込む薪さんとかもう本当好き過ぎて息できません。
きゃーーーっっっ!!
そうなのですかっ?
煽って、つれないそぶりをしながらそそって‥誘う!
素晴らしいテクニックだと思います。
青木はイチコロですっ(笑)薪さんは一枚も二枚青木の上を行ってます〜♪
息ができないなんて〜うれしい〜呼吸困難にしてしまうなんて
ふたりも罪なことをしますねっ!
でもクセ‥そうかも知れません。クセかぁ‥クセですよ、絶対。
> 素敵な青薪を補給しないと、とても生きられないと
> 思っていた所への、R要素含む(!)青薪が読めたので
> 腰がゾゾゾと致しました////
6月号は‥きつかったですね。
なのでこれをUPしたのかもしれません。
幸せで‥ラブラブなふたりを書きたくて‥
どうか、薪さんに幸せがきますようにと、願いを込めたRでした。
中途半端で申し訳ありませんが、心は込めたつもりです。
腰が‥(笑)ありがたいですっ(^∀^;)
> まだ続きそうなので、とても嬉しいです。
> 更新されるの、楽しみにしています。
更新します!
というか‥長くなりそうな予感が‥。
何話になるかは私の場合、直書きなので分らないのです。
最後までお付き合いいただければ幸せですi-176

> ruruさんの小説、言葉の選び方と言うか、読ませ方?
> 何て言ったらいいんだろう。言い回し?・・展開の持って行き方や
> 表現の仕方が好きです。
‥‥‥(ToT)
なんという暖かくお優しいお言葉。
なかなか自分では言い辛いのですが、昔のものなど冷や汗が出てきます。
修正しようと思うのですが、開くと‥恥ずかしくて見れないのです(笑)
言い回しは‥もしかしたらまどろっこしいところがあるかとは思います。
でもそんなふうに言っていただけて‥マジで踊っていいですか(笑)
> オリジナルキャラクターも、お話や設定に深みが増して、
> とても好きです。
> 味のあるキャラクターを作れるのも、
> 創作ジャンルをやっていらっしゃるから出来る事なのですねきっと。
オリキャラも‥増えてしまって(笑)そう言っていただくとホッとしますv-398
今主役級の三枝さんも変人‥
変人ばかりで大変なことになっていますね。
唯一瀬名さんは愛らしいのでファンの方もいらっしゃいますが。
自作小説は‥まだまだ何とも‥
もっと頑張らないといけませんが、秘密創作のお陰で自作創作も書けるように
なった気がします。
> ようやく気持ちがお伝えできて、私自身は勝手に満足しております。
> これからも、創作活動のご活躍を陰ながら応援しております。
> 時々妙なテンションのコメントを残してしまったらすみません。
思いもかけずありがたいコメントいただきまして、
こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです。
御贔屓にして下さって、泣いてしまいそう‥(笑)
どのようなコメントも私にとっては宝物ですから〜。
応援して下さる方がいらっしゃるのでまだやれる気がするのかもしれません。
ほんとうに、ありがとうございました!!

  by ruru

 5月7日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは。
拍手とコメントありがとうございますm(__)m
薪さん自分からそんな所で誘うなんて(〃▽〃)青木の嫉妬があまりにもお子チャマですねえ(笑)
以前も彼って言うなと青木に注意を受けた薪さんですが
どうしてもクセが抜けず(笑)
青木の嫉妬を煽ってますね。
青木はまだまだ青いのですねv-390
6月号の青木さん‥確かにお子様ですね。
まるっきりひとの心が分ってないようです。
特に薪さんの気持が分ってない、身勝手です。
なんで分らないのか‥自分勝手に解釈しているのか‥さっぱり理解できません。
薪さん「そこそこだな・・」とか言うと他の人ともたくさん経験ありそうに聞こえるんですけど・・(笑)
うぎゃ!
そんなふうに聞こえますか‥そうですよね、
今までの中で‥という意味なのですが(笑)
相当数このふたりは関係してますから←やらしい言い方ですね。
原作で薪さんは死なないと思いますが第九に居られなくなるかも!?でも、薪さんは第九に居るから不幸という気もするし・・心身共に限界を感じるのも事実です(;;)
薪さんには自由に心安らかに生きてほしいです。
薪さんが生きてて、自由で心安らかで幸せだったら‥
もういいです、青木じゃなくて。
衝撃の発言ですが、それしか望みません。
とにかく生きてて欲しい‥それがすべてです。
青木のような子供はもういいです、ほかにいいひとを探してほしい‥と今思いながら、あおまき執筆中とは‥。
‥複雑です。

  by ruru

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Posted on 02:17:00 «edit»

Category:立夏の記憶

立夏の記憶 5 

立夏の記憶 5




東野官房長は大学の図書館で知り合った。
と言うと高校生の恋ばなのようだが事実は事実だ。

小学部から付属の大学で顔見知りの多かった中、
東野さんは異質な存在だった。
とにかく頭が切れる。
成績がトップから落ちた記憶がないと言う。
ふざけた話しだ。
私は成績があまりに酷くて死にたくなった記憶しかない。
それを‥トップ以外の記憶がないと聞いた時には
正直、腹が立った。
ムカついたと言うか‥嫌味なやつだとしか思えなかった。

私は特に親友と呼べるものはいなかったし、
だいたいひとりでいるのが好きな人間で、
時間があれば大学の図書館か、国会図書館に入り浸って
余計な知識を詰め込むことばかりしていたんだ。
お陰で頭の中は他人の考えばかりがぎっしりと詰まった面白みのない
人間になり下がっていた。

「きみは何をやりたくて生きているんだ」
図書館のいつもの席は、窓際の最後尾だった。
本を読むのに飽きたりはしないが目が疲労すると、窓から見える
緑の木々を見つめていた。
春は八重桜の脳が飽和しそうなピンクが広がり、
夏は奥の欅に集まる蝉の騒音に閉口し、
秋は裸になった木々のせいで直射日光が当たって結構暑く、
冬は隙間風に悩まされはしたが、いつもその席で本を呼んでいた。
その時もそうだ。
片肘をついてじっとページを見つめていた私の前に影ができて
顔を上げた私に向かっていきなりそんな事を言う。
不躾な質問をする彼に私はノーリアクションで「別に何も‥」そう答えたが。
なおも、
私の前の席に座り体を反転させたまま、
「毎日かどうか知らないが、いつもその席に座っているけど
なんで席を変えない?」 意味のわからない質問を続けた。
「めんどくさいでしょう。
どこに座るか考えるのがめんどくさい」
「違う席に座れば違う風景が望める。
そうすればひとつだけでなく幾通りもの考え方が身につく。
バカの一つ覚えを地で行く人間もいたんだな」
‥失礼なことをいうが、それもそうだと私は思ったわけだ。

元々彼のことは知っていた。
入学した時から2個上の彼は有名人だった。
整った顔だちでモテた彼は女が切れたことがない、ってくらいいつも女の影が
あった。
だから彼はマメなのだと他の連中は言ってたが、私にはそうは見えなかった。
どこか中身の無い、空虚な関係の相手ばかりだった。
少なくとも私にはそう思えた。
愛情があるとは決して見えなかったのだが‥。
大学院に進む間際に学生結婚した時は仰天したというか、
呆れた‥という感覚を持ったのをハッキリと覚えている。

図書館で意見された後、彼とは懇意にしていたのに
私には一言もなく結婚したのはいささか‥ショックで、口もききたくない状況に
陥ったのだ。

とにかく‥変わっていると、再認識した。
『あなたにそんなことを言われるのは心外だ』
そう言うだろうが。

結婚した後‥子供ができる訳でもなく、
ふたりだけで暮らしていたらしいが、今は実家に住んでいる奥さんとは離れて
単身赴任の暮らしを強いられている。
しかし‥実家は都心に近い場所であるのに単身赴任とはおかしなものだと
思っていた。

彼と私の立場が逆転したのは私が警察庁長官に就任してからだが
言葉使いも上司に対するそれになり‥東野さんに?長官、書類にサインをお願いいたします?
などと言われると‥背中がゾクゾクしたものだ。

10年前のことを思い出した時に彼のことも考えるようになったのは理由がきっとある筈だ。
きっと私の脳内に留まったままの、
過去のシノプスから弾かれた神経回路の残骸が教えているのだろう、
‥彼は何か知っている―と。

彼があの事件と何らかの関係があるのかも知れないと思うようになって間もなくの頃、
それは‥メイストームのようにすべてを舞い上げて一気に‥叩き落とそうとしていた。
 
「‥なんだって?!それは事実なのか?」
蜜月ならぬ毒月関係の飯沼次長が無表情で告げたことが発端だった。
「間違いありません。
ただ‥自殺か他殺かは県警が捜査中ですが」
「‥‥遺体は?」
「はっ?」
「遺体の鑑定処分許可状を地裁に請求しなさい、今すぐに!」

そうだ、これはサインだ。
これをスルーしたら永遠に闇に光は当たらない―

脳が急げと告げる‥
それを掴め、証拠を葬り去られる前に‥と。



続く


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