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Fleurage―たおやかな花たち―

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Posted on 21:30:43 «edit»

Category:孤高のアリア

孤高のアリア 10 

※創作です



10話ですか‥もう10話になりますか‥
いつの間にか10話という感じです。
だらだら?
だらだらでしょう。
今回もたいして進んではいませんから(^_^;)

読んで下さるありがたい方々に支えられて書かせていただいております。
ありがとうございます。
「孤高のアリア」 10





「今度は誰なんですか?」
翌日病棟にやって来た時にはMではなく12歳の少女のNが
水沢莉緒の表面に現れていた。

「だぁれ‥?」
少女の人格のせいか莉緒の表情もMのそれとは違い
幼さが漂っているようにみえる。
それは少女だという意識を持って見ているからだけではなく。

「薪さんと、青木さんです。
決して怖いことは無いから安心して構わないですよ」
ニッコリ笑ってそう言う瀬名に微笑み返す。
「子供ですか‥」
そっとベッドサイドに近づく青木に、
「ええ、Nさんです。12歳の女の子‥」
瀬名が答えた。
「何か言いたい事があるんですよね‥?」
「この人たちに言ってもいいの?」
「大丈夫です。黙っていると辛いから、言いたい事を全部
言って下さい」
「‥うん」
「薪さん、そっちの椅子に腰かけて下さい、青木さんも」
「‥‥」
じっとふたりを観察するように見つめる彼女。
ナチュラルの‥N。
自然児だとMが言ってたのが彼女だ。
「私‥Sに消えろって言われたの」
「‥消えろというのは‥どういう意味なのかな‥?」
俯いたNを覗き込む薪。
「死んじゃえって‥」
「どうして‥?」
「子供の人格なんか邪魔だから消えろって言われた」
「ビルの防犯カメラにわざと映ったのがばれたんですね‥?」
瀬名の言葉にこっくりと頷く。
「あのね、あんなことまたやれって言われるのが嫌だったの。
まいちゃんはわざとカメラに映ったこと‥良くやったねって言ってくれたけど‥
Sは‥」
「まいちゃん‥って‥」
「Mさんのことなんです。私たちには教えてくれませんでしたけど
この子には自分の名前を教えていたんですね。
どういう意味合いがあってまいちゃんなんでしょうか‥」
「先生、知らないの?
まいちゃんは莉緒ちゃんの妹だよ」
「‥妹‥?確か‥彼女はひとりっ子でしたよね‥薪さん」
「そうです。兄妹はいません」 
そんなふたりを見ながら彼女が言う。
「まいちゃんは‥莉緒ちゃんの中の妹。
多分莉緒ちゃんの中で死んじゃったんだと思う。
だからMちゃんはまいちゃんになったんだよ」
彼女から少し離れて薪が瀬名に尋ねた。
「どういうことですか‥」
「ひとり遊びから生まれた莉緒さんの分身だと思います。
幼いころに彼女が作り出した分身で、ひどい心的外傷を受けた時に
身代わりで消えたのだと‥それはイマジナリーフレンドで
今存在する病的な人格たちではなかったはずです。
幼い子供たちにとってはイマジナリーフレンドを作るのは
普通の現象ですが、莉緒さんはその妹と呼ぶ友人を
かなり長い間持っていたと思われます。
それが人格のひとりに移行したんでしょう‥」
「ビルで女の子を押したのは‥きみ‥?」
青木の問いかけに瀬名の方を振り向く彼女。
「‥構わないですよ、言って下さい」
瀬名の言葉を受けて青木の方に向き直り、
「そうだよ」
そう小さな声で呟くように言った。
「Sに命令されたから‥そうだね」
「うん。言うこと聞かないと‥前みたいに莉緒ちゃん飛び降りちゃうから‥」
「飛び降りる‥?!」
「莉緒ちゃんは死にたくないのにSがそうさせるんだよ」
「‥そんな事まで‥」
「幸いその時は軽傷ですんだらしいですが、例えば数日生死の境を
彷徨えば莉緒さんの基本人格は失われたかもしれません。
たぶん、そういうことも考えて殺そうと‥基本人格の殺害を
試みた― 」
「自分を乗っ取られるんですか?」
「そういう例も実際あります。
全く、180度人格が変わってしまうことも‥」
「どうしてSはそんなに莉緒さんが嫌いなんだろう‥」
彼女に聞いているような感じでではなく自問自答するように
そんな事を口にする青木。
その青木を見つめながらNが言った。
「‥弱いからだよ。
強いやつは弱いやつが嫌いなんだって」
「そう、Sは強いんだね。
強がる者に限って本当は弱いって知ってる?」
薪の言葉にNが頷く。
「そうだよね。全部強くないし、全部弱くないんだよね‥
強いばっかの人っていないって‥知ってるくせに‥
Sは知ってるくせにそんなこと言うんだよ」
「知っている‥そうですか、彼は知っているんですか‥」
「あのね‥先生は強い‥?」
「‥強くないかな‥でも弱くもない‥。
強いから正しいとか、弱いからいけないなんて誰にも
決められないことだと思います。
さっきあなたが言ったように誰だって全部強くないし、全部弱くないから。
‥あなたの本当の名前は‥?
自分でつけた名前を教えてください」
「‥‥なつみ‥」
「なつみちゃん‥可愛い名前ですね」
「‥先生も可愛いよ」
ぷっと吹き出す青木。
「ありがとう。‥それから‥なつみちゃん、もうひとり‥
Hという人はどうしたのか分かりますか?
気配が全くしないんです。もしかしたら‥」
「‥うん、あの人いなくなっちゃった。
自分で自分を消しちゃったんだよ、
死なせたくなかったって‥そう言ってたから」
「死なせたくなかったっていうのは‥若い女の人のこと?」
「‥あの人あの後‥話かけても返事しなくなったもん。
たぶん、もういない。
莉緒ちゃんと一緒にいるのはまいちゃんと私と‥Sだけ‥」
「なつみちゃんは‥どうしたいですか‥?
ずっと莉緒さんの中にいたいですか?」
「でも‥まいちゃんが言ったよ。
自分たちはずっと一緒にはいられないって。
本当は莉緒ちゃんの中にいてはダメなんだって‥
だから消えて無くならなけりゃいけないんでしょ?
でないと莉緒ちゃんが辛くなるから‥」
ベッドの真ん中まで伸ばされたサイドテーブルの上に組んだ、
白く小さな手をじっと見つめる彼女‥。
「あなたは‥まいさんもですけど、いなくなってはダメなんです‥」
「先生、どうして‥?」
「莉緒さんが寂しがるから‥」
「そうなのかなぁ‥」
照れたように俯いて‥彼女が笑った。


「Hがいなくなったってことは‥祐天寺のことは分からないままになりますか?」
と、青木。
「いや、Sが知っている。Sはすべてを知っているはずだ」
「そうですね、最も表に出てきているのはM、まいさんですが‥
他の人格を恭順させていたのがSですから。
彼がすべて知っているでしょう。
そろそろ‥出てきそうです」
「いつ頃‥ですか?」
にこっと笑って‥瀬名が詰所の椅子から立ち上った。
「今から起こします。Sの人格のままトーキングスルーをやります。
治療ではなく‥脅しをかける意味でですが」
「‥‥先生、引っかけるんですか‥
‥先生らしくないことを‥?」
肩をすくめながら青木を見て瀬名が言う、
「えげつないこともしなければ、相手が相手ですから
勝てないんです」
「先生からえげつない、なんて言葉を聞こうとは‥岡部さんもビックリするんじゃ‥」
「青木、余計なこと言うな!」
「‥すみません‥あの、寝ているところを起こしても大丈夫なんですか‥」
「寝てません、本当は。 
彼女のモニターを見て下さい。
昨日からバイタルサインをモニターで観察してますが ‥」
ピッとスイッチを押して昨日の測定経過を提示する瀬名。
「体温がずっと下がっていないでしょう?
睡眠に入ると体温は幾分なりとも下降するんですが
全く下がっていないのと‥頭部の3か所に取り付けた脳波計の波形が
覚醒時の基礎律動の波形です。
α波が後頭部から多く出ていて‥睡眠時の波形ではないんです。
どう見ても覚醒しています。
ということは‥あれは莉緒さんではありません」
ガタッと立ち上がってバイタルのモニターを覗き込む薪。
「‥ほんとうですね、この波は‥ ベルガーリズム‥α波だ」
「じゃ‥Sですか‥?」
立ち上がっている薪と瀬名を交互に見つめて青木が呟いた。
「Sは‥基本人格にとって代わろうとしているのかも知れません。
交代人格が複数現れた時点で基本人格はほぼ失われると
言われていますが―
なぜ今まで交代がなされなかったのか‥
なぜ今なのか‥すべてを知っているのがSです」
バイタルモニターと監視カメラを見つめながら、
「たとえ、責任能力を問われず不起訴処分になったとしても‥
主人格の彼を捉まえない限り、
彼女の後ろにはいつも死の翼が羽ばたいている。
‥そういうことなんですね」
そう、薪が言った‥。
確かに規則的に刻むモニターを通したピッ、ピッという電子音は
水沢莉緒の心音だが、その意識下にある魂は‥莉緒のものだと断定できない。
その状況に気付き、不幸だと思うことも今の彼女にはできない―
‥いや、気付くという感覚もないのだ。






続く





またこんなところで終わってしまいました(^_^;)
ちっとも面白くなくてすみません‥
次こそは‥‥いつもそういうふうに思うのですが‥
ダメだぁ‥(笑)

 9月25日鍵付き拍手コメ下さいましたS様へ

‥‥なにもまた鍵つけなくても‥(笑)
一度公開してたのに‥
字を間違えたからって‥
いいんですよ、心配しないでください、全然平気ですから。
たいして手数はかかっていません‥でもおかしい‥v-411
らしくてものすごく笑いました!
あ、気にしないでくださいね。
優しいお言葉いただいて、ありがとうございました!
またメールお送りしますのは続きはそちらで
お楽しみくださいっ(笑)
いやぁ‥笑った。
‥すみません‥

  by ruru

 8月13日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございます(^-^)

今年のお盆休みも家で過します。
お忙しかったらレスは遅くてもいいですよ(^^)


私も家ですが長女が14日まで施設に通いますし、
二女は今日まで補習‥やっぱり早い時間に起きなきゃならなくて
休めないですね(-_-;)
いつもと一緒で忙しい訳ではないのですが
小学生組の昼ごはんも作らなきゃならないので面倒です(笑)
夏休みは本当に疲れます~(>_<)

S以外は害の無い人格なんですね。Mはまいちゃんなんだ(笑)
うちの娘も家では独り言を言いながら遊んでます。
二人称なんですね。自分に話しかけてる感じ(^^;)


Sは凶悪ですが他の人格は彼女を守ろうとしています。
Mはまいちゃん‥この頃舞ちゃんのこと知ってたのかな?
姉の事件のある前だったのかどうだったのか
覚えてないです‥(^_^;)
うちの子もひとりで喋りますね。
そうそう、自分に話しかけてますv-390

ついに、Sが出てくるんですね・・どきどきします(><)
いつになく、瀬名さんが強くて頼もしい感じがします(´▽`)
青木、余計なこと言って薪さんに怒られましたが(笑)瀬名さん、頑張って!(^▽^)


時々ひと言多い青木(笑)
Sを引っ張り出そうとしています。
どんな手を使って出すのか‥瀬名さんらしからぬ方法を取りますね。
強いですね、今回犠牲者があまりに多いので
悩んでもいると思います。
罪は罪だし‥でも‥精神疾患だと罪に問えないし。
次回、Sが現れます。

ありがとうございましたm(__)m

  by ruru

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9月25日鍵付き拍手コメ下さいましたS様へ

‥‥なにもまた鍵つけなくても‥(笑)
一度公開してたのに‥
字を間違えたからって‥
いいんですよ、心配しないでください、全然平気ですから。
たいして手数はかかっていません‥でもおかしい‥v-411
らしくてものすごく笑いました!
あ、気にしないでくださいね。
優しいお言葉いただいて、ありがとうございました!
またメールお送りしますのは続きはそちらで
お楽しみくださいっ(笑)
いやぁ‥笑った。
‥すみません‥

2010/09/25 12:37 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

8月13日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございます(^-^)

今年のお盆休みも家で過します。
お忙しかったらレスは遅くてもいいですよ(^^)


私も家ですが長女が14日まで施設に通いますし、
二女は今日まで補習‥やっぱり早い時間に起きなきゃならなくて
休めないですね(-_-;)
いつもと一緒で忙しい訳ではないのですが
小学生組の昼ごはんも作らなきゃならないので面倒です(笑)
夏休みは本当に疲れます~(>_<)

S以外は害の無い人格なんですね。Mはまいちゃんなんだ(笑)
うちの娘も家では独り言を言いながら遊んでます。
二人称なんですね。自分に話しかけてる感じ(^^;)


Sは凶悪ですが他の人格は彼女を守ろうとしています。
Mはまいちゃん‥この頃舞ちゃんのこと知ってたのかな?
姉の事件のある前だったのかどうだったのか
覚えてないです‥(^_^;)
うちの子もひとりで喋りますね。
そうそう、自分に話しかけてますv-390

ついに、Sが出てくるんですね・・どきどきします(><)
いつになく、瀬名さんが強くて頼もしい感じがします(´▽`)
青木、余計なこと言って薪さんに怒られましたが(笑)瀬名さん、頑張って!(^▽^)


時々ひと言多い青木(笑)
Sを引っ張り出そうとしています。
どんな手を使って出すのか‥瀬名さんらしからぬ方法を取りますね。
強いですね、今回犠牲者があまりに多いので
悩んでもいると思います。
罪は罪だし‥でも‥精神疾患だと罪に問えないし。
次回、Sが現れます。

ありがとうございましたm(__)m

2012/08/13 14:26 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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