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Fleurage―たおやかな花たち―

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Category:孤高のアリア

孤高のアリア 15 

※創作です



ちょっぴりRの名残りがありますので
ご注意ください。

場面的にはそう動きの無い場面です。
よろしければ‥寄って行ってくださいませ。
「孤高のアリア」 15





「‥何時なんだ‥?」
背中から抱かれたまま薪が呟いた。
常夜灯の薄明かりの中、
壁の時計に青木が目をやる。
「2時過ぎです」
その声を聞いて
はぁー‥と、大きな溜息をつく薪。
「4時間もしてたのか‥今日は仕事だぞ、まったく‥」
「でも、あんまり薪さんに負担はかかってないですよね、
オレのは一度しか入れてないし‥あ、指が痛いです、それにふやけちゃって‥」
「この‥ばかっ!」
体を捩って振り向き、両手で青木の頬を挟むようにパン!と叩いた。
「痛‥だってホントのことですよ!ほら、指を見て下さい」
「嫌だ、嫌だ、い・や・だっ!お前はデリカシーの欠片もない!」
絶対見るかっ!とシーツに顔を埋める薪。
「でも薪さんの5センチくらい奥の‥前立腺の膨らみをマッサージすると
キリが無いじゃないですか、何度も欲しがったのは薪さんですよ、
ドライオーガズムが好きでしょう‥?」
「ああ、うるさいっ!もう寝るっ!」
クスクス笑いながら、
「シャワーもしないでですか?」 青木が尋ねる。
「‥‥忘れてた‥霞が関だから朝はそんな暇ないし‥えっ‥青木?」
さっと薪を抱き上げてシャワールームに運んでいく青木。
「さっき薪さんがウトウトしてた間にお湯張っときました」
「執事か‥」
「‥夜の面倒も見る執事です」
「ヘンタイ!」
「ありがとうございます」
(なんで礼を言う‥)

薪の好きな湯布院の青白い入浴剤の入った湯船に薪を抱えたまま
入れる青木。
「オレは先に体洗いますね」
コックを捻ると‥ザー‥と零れおちるシャワーの水滴‥
それが広い青木の肩から背中を伝って発達した臀部に‥そして長い筋肉質の
下肢に流れていく。
(ヘンな意味じゃなく‥彫刻みたいに綺麗だな‥)
ぼんやりと後ろ姿を見つめていた薪の方を濡れた髪の青木が振り向く。
「‥あ、見とれているんですか‥?」
「‥‥違う!僕は‥」
慌てて視線を逸らせる薪の傍にくる。
「ちょっとずれて下さい、中に入りますから」
「‥‥」
隣に浸かりながら青木が言う。
「薪さん顔赤い」
「うるさい‥」
と言いかけた薪を膝の上に抱えて乗せた。
「なんでそんなに‥」
「?‥なんだ?」
薪の耳元に唇をつせて「なんでそんなに‥可愛いんですか‥?」
そう言った後、うなじに顔を寄せて‥その白い肩先にくちづける。
「そんなふうに見えるのはお前だけだろ‥」
「‥‥薪さん‥佐田友樹くん‥彼、アメリカです」
と、唐突に青木が切り出す。
膝に抱かれたまま薪が振り向いた。
「‥調べたのか‥」
「今度のことで薪さんが思い出したんじゃないかと‥」
「アメリカ‥」
「はい、コロンビア大に通っているそうです。
あれから特に問題なく‥9歳の‥あの友樹くんが現れることも
全くなくなって」
「‥そうか、良かった」
「気にしてませんでした?」
「‥‥」
上半身をひねって青木の顔を引き寄せ‥触れるだけのキスをした。
「薪さん‥今のは‥」
耳まで赤くしている薪、
「調べてくれた礼だ」
「そういうところが‥たまりません‥」
白い入浴剤では中が見えない。
膝の上の滑らかな膨らみを撫でて
まだ柔らかいその狭間の窪みを探り当てた。
「‥青木‥」
「ちょっとだけ‥」
またいつもの、ちょっとだけ‥か。
ほとんど諦めの境地の薪‥黙って身を任せる。
青木の言うところの、ふやけて柔らかくなっている中指が
ぬるっと入ってきて、少しだけ中で曲げられた。
曲げた指の腹で撫でながらギュッと押すと―
とたんに溢れる濡れた声。
「あっ‥ばか‥」
リズミカルに動く指に合わせるように無意識に薪の腰も動く‥
「んっ‥あ‥あぁ‥」
(これが虜ということだ。
青木の愛撫が刻み込まれた体は、触れられなくても、
予感だけで濡れる‥。
そんな体で今更青木のすることに拒否は出来ないし、
溺れるのは‥必然‥)




(‥眠い‥こういう体調の時に対峙するのは‥苦痛だ‥)

「あの美しいドクターは‥頑固だな。
きみと一緒で、外見に騙されてたよ」
ふっと笑う薪、
「あの方は正しいことしかおっしゃいませんから
それを頑固というのは‥少し違和感を覚えますが‥」
「‥その笑顔が腹が立つ。
きみはそれが自分の武器だと知っているだろう。
あの天才はどうなのかな、昨日会った時は
ニコニコして‥愛らしかった」
「長官、瀬名さんに余計な手出しをなさると‥
検察や警視庁も敵に回すことになりますので、御自重ください」
「‥‥どういうことだ」
「検察庁も警視庁の中にも彼のカウンセリングを受けた人間は
結構います。
一度でもカウンセリングを受けた者は‥信者になってしまいますから」
「ということは‥彼が心神喪失状態だったと診断すれば‥
検察も起訴断念せざるを得ないということか」
「せざるを得ない‥ではなくて納得して起訴断念、ということだと思います」
「‥‥なるほどね。きみも彼の信者なのか‥」
「いいえ、個人的に好意を持っているだけです」
「‥私にも好意を持ってもらいたいものだね」
「長官‥」
「また背中がゾクゾクするのか?」
「だてにトップにはいらっしゃらない、素晴らしい洞察力をお持ちで‥」
とびきり美しく品格溢れる笑顔を見せる薪。
「あのね、こういうやり取りが私は大好きなんだよ、
そういう私の趣味を知っててきみはここに来るんだろう‥?」
「いいえ、私は嫌味を言っているつもりではありません。
寝不足で疲れているせいか慮った言い方ができず、
失礼をいたしました」
「捜査に手こずったのか?
寝不足じゃストレスもたまるだろう。もう、退室してくれていいから」
「はい、‥では‥」
三枝長官に背中を向けドアに手をかけて、ふと振り向く、薪。
「ストレスは‥たまっていません。
むしろ‥スッキリしてます。‥青木と一緒だったので‥」
そして、後ろ手で重く大きな長官室の扉を音もさせずに閉じた。
残された三枝は―
「‥捨て台詞の女王様だな‥
寸鉄人を殺すとはよく言ったものだ‥やられた‥」
(心なしか腰つきに色が滲んで見えたのはそのせいか‥)
などと心の中で呟く。
‥うんざりする‥というふうに肩をすくめて溜息をついた。



「水沢莉緒の様子は‥いかがですか‥?」
監視閉鎖病棟のスタッフルームの監視モニターを見つめながら
隣の瀬名に薪が尋ねた。
「催眠療法を行ってますが、統合はせずに共存という方法を
やはりとる方向でやっています」
「検察側から精神鑑定の依頼があったんですね」
「‥はい。まだ起訴に関して色んな意見があるようですが
私は真実だけを報告するのみです。
彼女自身が罪の意識に押しつぶされないように
事件前後の事柄には触れないようにしています」
「事件のことは分からないとしても‥もしかして自身の記憶もあやふやに?」
驚きの表情で瀬名を見つめる薪。
「それが‥記憶の空洞化の兆候があるんです。
今の記憶はあって、他人格のことも分かっていたのに
徐々にそれを忘れてきてます。
‥大学院を卒業したまでは記憶していて、
義父や、母親のことは覚えていない‥
多分、彼女の中の人格の影響だと思いますが」
「思い出したくない、精神に不都合な影響を与える記憶を
未だに人格達が引きうけている― そういうことですね」
「そうです。その記憶を引きうけて‥いなくなるということも
あるかもしれません」
「記憶を‥引きうけたまま‥消滅する?」
「‥そういうことですね」
「彼女にとって耐えられない記憶だから‥か」
「ひとりで抱えられないトラウマですから
やむを得ないというか‥責任能力の面で
疑問を持たれる方もいますが、間違いなく心の病であることは
明白です、あくまでも責任能力は問えない心神喪失であったと
報告書は作りますが」
「後々思い出すことは無いんですか?」
「事件自体を思い出すことは絶対あり得ませんね、
事件を引き起こしたのは別人格ですから、
本人の把握していない別人格の行ったことを‥思い出す、という言葉さえ
当てはまらないと考えます」
「‥‥」

都合がいい疾患だと思うだろうか‥
しかし、どれほどの苦痛が彼女の中にあったのか‥誰が理解できるだろう。
記憶を失うほどの‥違う人格を形成するほどの苦しみ‥
それはまるで地獄のような―
彼女を理解できるのは‥自身にもあるトラウマのせいで‥。

「薪さん、青木さんが何かおっしゃってませんでしたか?」
「何かとは‥」
「あなたの右手のことを気にしておられて‥
過去のことが未だにあなたを苦しめているのではと
そう言ってました」
「青木が‥そんな事を‥」
「はい」

―水沢莉緒にもし誰か心から信頼できる、自分を愛してくれる者がいたら―
あの惨劇は無かったのだろう。
一緒に乗り越えてくれようとする相手‥
青木はやはり知っていた。
そして黙って見ていた。
いや、見守っていてくれたのか―。


「今日は青木さんは‥」
「車の中で待っています」
「雷鳴が聞こえますけど‥大丈夫ですか?」

寒冷前線が停滞前線に変わり本州に長く延びていた。
その影響で局地的にゲリラ豪雨に見舞われ
関東地方も昨夜から大荒れの様相を見せていたのだ。
防音設備は病室だけで病棟の廊下やスタッフルームには
外の荒れ模様は伝わってくる。

「さあ‥雷が大嫌いですから‥頭を抱えて震えているかもしれません」
「可哀そうに‥」
眉をひそめてそう言う瀬名をみてクスッと笑う薪。
「そんな‥いい大人ですから」

いい大人は― 震えていた。
「薪さん‥怖いです‥早く戻ってきてくださいよ、お願いですから‥」
稲光が遠くに走るたびに、大きな体を丸めて耳を塞いでいた。

そんな、いい大人の‥
青木の元に戻る為早足で病棟を歩きながら薪が思っていたこと‥。

もし僕に青木がいなかったら‥
ここに僕は存在しなかったかもしれない。

運命は変えられる。

自分で変えろと、
その為に‥哀れな僕に神さまがくれたものなんだ、アレは。

青木という何にも代え難い存在‥僕のすべて。





続く




まだ続きます(笑)
いつまでもダラダラと‥
薪さんにとって青木は‥癒しを通り越して
体の一部なのでしょうね。
それも‥脳幹とか‥
それが無くては生きていけない器官になってしまった青木。
羨ましい(笑)
私だって薪さんに腕の一本や二本‥
‥見せてあげられます‥
あはははは‥いえ、差し上げます‥ウソです。

 10月1日鍵付き拍手コメ下さいましたS様へ

ぎゃーーーっっっっ!
タタ大変遅くなりましてすみませんっv-12
いつも温かいメッセージをいただくのに
こんなに遅くなるなんて‥
レス不要とのいつものお言葉甘えてバタンキュー(笑)
バタンキューって‥今時そんないい方v-390
あのぉ‥笑わせていただきました‥
あなた様が長官贔屓だというのは知ってましたが
そこまでとは(笑)
不憫ですかー?
私はちっともそうは思いませんけど‥
すみませーん、
メインにはあまり絡まない方なので
ちょっと意地悪してみました(^_^;)
機会があればまた登場していただきますね、
リクエストは‥なるべく頑張りますっ!
なんでもどうぞ!
拒むなんて‥とんでもないっ!
10万いったら‥(笑)
それまで書ければ‥書きますから
待ってて下さいませ〜♪
ほんとうに、すみませんでしたv-356

  by ruru

 8月19日鍵コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございます(^v^)

指がふやけるって・・想像して爆笑!そりゃーデリカシーないでしょう(^^;)
青木は薪さんが欲しかった男性美を持ってますね。


あんまり薪さんを弄りすぎて‥(笑)
薪さんは恥ずかしいやら腹立たしいゃら(^_^;)
男性美‥確かにそうですよね。体の大きさとか筋肉とか。
私なんてヨダレが‥(笑)

友樹君、元気そうでよかった!
青木はそういう細かい事にはよく気が付く(薪さんにだけ?)


優しいのでしょう、きっと薪さんにだけでなくみんなに優しいのだと思います。
でも薪さんに対してはしもべですから。
なんでもする筈です(笑)
とりあえず友樹くんについては安心したと思います。

薪さんとのやり取りを楽しみたい三枝さんに冷水を浴びせるようなこと言う薪さん、最高(笑)

ただひと言で三枝さんをガックリさせる薪さん、さすがです!
でもこういう事も含めて三枝さんも
楽しんでいるのでしょう。‥‥ドS?(笑)

莉緒は友樹のように普通に生活出来るようになれるのかしら・・
薪さんも一時は記憶喪失か狂うのではと心配でしたがやはり、青木に救われました(;;)
原作では雪子との三角関係で辛い部分もありましたが(^^;)


莉緒は‥瀬名さんが言うには‥無理そう‥(>_<)
そうですね、原作の薪さんのことは心配でした。
青木のお陰でこの世界にいることができたのでは?
三角関係に気付いてないのは青木だけ(笑)
薪さんは青木とあの女との関係を‥
心の底から喜んではいなかったと思います、
でも今は‥終りよければすべて良しですね。

ありがとうございましたe-446e-266

  by ruru

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 コメント 

10月1日鍵付き拍手コメ下さいましたS様へ

ぎゃーーーっっっっ!
タタ大変遅くなりましてすみませんっv-12
いつも温かいメッセージをいただくのに
こんなに遅くなるなんて‥
レス不要とのいつものお言葉甘えてバタンキュー(笑)
バタンキューって‥今時そんないい方v-390
あのぉ‥笑わせていただきました‥
あなた様が長官贔屓だというのは知ってましたが
そこまでとは(笑)
不憫ですかー?
私はちっともそうは思いませんけど‥
すみませーん、
メインにはあまり絡まない方なので
ちょっと意地悪してみました(^_^;)
機会があればまた登場していただきますね、
リクエストは‥なるべく頑張りますっ!
なんでもどうぞ!
拒むなんて‥とんでもないっ!
10万いったら‥(笑)
それまで書ければ‥書きますから
待ってて下さいませ〜♪
ほんとうに、すみませんでしたv-356

2010/10/03 09:31 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

8月19日鍵コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございます(^v^)

指がふやけるって・・想像して爆笑!そりゃーデリカシーないでしょう(^^;)
青木は薪さんが欲しかった男性美を持ってますね。


あんまり薪さんを弄りすぎて‥(笑)
薪さんは恥ずかしいやら腹立たしいゃら(^_^;)
男性美‥確かにそうですよね。体の大きさとか筋肉とか。
私なんてヨダレが‥(笑)

友樹君、元気そうでよかった!
青木はそういう細かい事にはよく気が付く(薪さんにだけ?)


優しいのでしょう、きっと薪さんにだけでなくみんなに優しいのだと思います。
でも薪さんに対してはしもべですから。
なんでもする筈です(笑)
とりあえず友樹くんについては安心したと思います。

薪さんとのやり取りを楽しみたい三枝さんに冷水を浴びせるようなこと言う薪さん、最高(笑)

ただひと言で三枝さんをガックリさせる薪さん、さすがです!
でもこういう事も含めて三枝さんも
楽しんでいるのでしょう。‥‥ドS?(笑)

莉緒は友樹のように普通に生活出来るようになれるのかしら・・
薪さんも一時は記憶喪失か狂うのではと心配でしたがやはり、青木に救われました(;;)
原作では雪子との三角関係で辛い部分もありましたが(^^;)


莉緒は‥瀬名さんが言うには‥無理そう‥(>_<)
そうですね、原作の薪さんのことは心配でした。
青木のお陰でこの世界にいることができたのでは?
三角関係に気付いてないのは青木だけ(笑)
薪さんは青木とあの女との関係を‥
心の底から喜んではいなかったと思います、
でも今は‥終りよければすべて良しですね。

ありがとうございましたe-446e-266

2012/08/20 12:49 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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