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Fleurage―たおやかな花たち―

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Category:孤高のアリア

孤高のアリア 16 

※創作です



ゼイゼイ‥←悶えている?
やっとUPしました‥今しがた‥(^_^;)

たいした内容は今回ございませんが (いつもか‥)
是非とも書きたいと思ってて‥
急病のため書けずに苦しみました。
(ただの胃痛ですが‥)
文章に苦しみが出てます‥出ちゃいけない(笑)

長い目でどうか‥お願いいたします。

それから、過去記事に沢山の拍手を下さった方に感謝いたします。
‥‥いやぁ、すみません‥申し訳ないような‥拙くて。
でも、ほんとうにありがとうございます<m(__)m>

そして、お見舞いのお言葉下さった●様、
ううう‥ありがとうございました‥(T_T)
「孤高のアリア」 16






分院の玄関が望める小ホールまで降りてくると
天候のせいで薄暗い玄関先に不安そうに空を眺める青木の姿があった。
(やっぱり怖がって出てきたんだな‥)
「‥あれ、薪さん」
すぐ後ろに来るまで気がつかずに外に目をやり、怯えていた青木。
「雷くらいで‥なにをしてるんだ、お前は」
「いえ、薪さんを待ってたんですよ‥車まで濡れるから‥」
確かに傘が無ければ濡れるだろう、という降りではあったが。
「お前も傘持ってないじゃないか、どっちにしても濡れる‥‥」
と、薪が言い終わらないうちに青木がスーツの上着をさっと脱いで
薪の頭に被せると‥肩を抱きかかえるように包み込んで
駐車場へと向かった。
助手席を開けると薪を座らせ、
自分は運転席へと移動する。
黙って被せられた上着を取ると、膝の上に置いてポケットにあったハンカチで
水滴を丁寧にふき取る薪。
「ああ、いいんですよ。後ろにでも放り投げててくれれば」
上着を拭いた後、そのまま青木の頬の雨をハンカチで押さえた。
「僕は多少濡れたって錆びたりしないから心配しなくていい」
「ロボットじゃないんですから錆びないでしょう‥ 」
「活性酸素がたまってないからな‥」
「活性酸素?」
「ストレスが今はたまって無いから‥という意味の冗談だ」
「冗談ですか‥なるほど‥」
「‥何がなるほどだっ!さっさと車を出せっ!」
自分の言ったことの意味をまるっきり理解していない青木に
今の今まで無かったストレスがむくむくと発生して来るのを感じる薪だった。
「まったく‥」

「雨、止みましたね」
みなとみらいのホテルの駐車場に車を置いて
海を離れつつあるふたり。
谷戸坂を登り、横浜の名物的な美しい高台の公園入り口から
更に上へと‥。
山手の外国人墓地、向かいには教会や瀟洒なレストランが
建ち並ぶ坂道を歩いていく。
元町公園を過ぎるとふわりと‥金木犀の香りが
漂ってきた。
「金木犀だ‥」
金木犀が大好きな薪がいち早く気付く。
「もうそんな季節ですね‥どこから匂うんでしょうか‥」
「さぁ‥高級住宅街だから家のずっと奥の方から香ってくるんだろう」
長い坂道だ。
そこを登り降りする学生や生徒、児童はさぞかし大変だろう‥と
ゆきかう制服姿の子やランドセルを背負った子たちに
目を向けても笑い合いながら歩を進めていて‥たいして疲れている
様子もない。
土地柄か、知らない人間にも頭を下げて通る彼女たち。
‥男子生徒や学生はこのあたりにはあまり出没しないらしい、
私立の有名女子大の付属中高や女子だけの中高一貫校が
存在するからだろう。

「彼女の出身校の制服ですよ、高等部かな‥」
「ふーん、よく知ってるな」
「‥‥それは‥調べましたから‥」
薪の視線が痛い‥青木。
まだ時期的に暖かい日もあり、制服は夏服の黒いリボンと冬服の朱色のリボンが
入り混じる下校風景だ。
お嬢様学校に通う彼女たちもチラチラと振り返って見ているのが分かる。
どういう人間にとっても薪という存在は心惹かれるものがあるのだろう‥
そんな様子を見ながら青木は思う。
別に変った恰好をしている訳でも、ブランドを身につけている訳でもない薪、
ブルーグレーのスーツに白の上まできっちり止めたワイシャツ‥
普段と全く変化は無い。
(‥都会の有名校に通う、目の肥えた彼女らも振り向かずにはいられないひとなんだ)

「あ、そこを左ですね」
地図を片手に青木が指をさす方向は、
屈指の高級住宅街が静かに佇むエリアだ。
特徴と言えば、
まず一軒、一軒の敷地が広い、
そして、外国人の居住比率が高い。
高級住宅街と呼ばれる場所は数々あるが
外国人居住区として始まった歴史の華やかさが
パッと色を足したような‥
明るくモダンで、垢ぬけた印象がある。

―横浜市中区山手町、
その中に水沢莉緒の育った家があった。

今は生きている人間の気配が全くない、家というより、
廃屋のような建物だ。
白かったと思われる、門の鉄柵は赤く錆びて
片側だけ外れている。
玄関に続く階段も庭の木々の葉が散らばっていて
年に何度かのメンテナンスはされていたのだろうが
やはり荒れているように見えた。

「セキュリティーは一時間だけ外してもらってますから」
「分かっている」
玄関まで上がってくると、「‥庭に回ろう」薪が先に立って玄関横の庭木が茂る小道を
歩いていく。
二階建ての、中庭に向かって一階と二階が繋がったような
ガラス張りだ。
濁ったように薄汚れたガラス窓はヒビが入った個所もあり、
人が住んでいた面影が見えない。

ふと、その庭のツツジの下に転がっているモノに薪が目をやり、
傍にしゃがみこんでそれを手に取った。
「何ですか‥?」
10センチ四方のお菓子の缶のように見える。
蓋に手をかけ、静かに上に持ち上げて‥
「‥‥捨てようと思ったのか‥」
呟く薪の手元を覗き込む青木。
「写真ですか‥?」
そこには、
小さな莉緒の両側に母親と義父の姿がある一枚の写真があった。
「‥幼いころのだな。母親が再婚した直後くらいか‥
それと‥」
人差し指と親指で挟んで持ち上げた銀色の鎖の先に、
宝石に見立てた玩具の楕円形ガラス玉がついている。
「子供の持ってるアクセサリーですね」
「これ、持っていってみるか‥
多分他の写真は処分しているはずだ。
これだけ処分するかどうか迷ったんだ」
「どうして迷ったと‥?ただ忘れたんじゃなくて‥?」
「たった1枚を、それもこの玩具と一緒に入れているんだ、
これだけは捨てるに忍びなかったんだと思う‥。
彼女は今、大学時代から以前のことを忘れつつある‥
これを見て、どういう反応を示すか‥
しかし、先生と相談してからだが‥」

「ここは10年近く空き家だ。
今更中に入っても意味は無い」
じっと窓を仰ぎ見る薪の姿を見ながら青木が尋ねる、
「でも、だったらどうしてここに‥」
「原点だろう、彼女の。
なにを思って生きていたのか‥
どれほどの苦しみを味わっていたのか‥彼女が自分で語らない限り
分からないことだ。
その基本人格も忘れようとしている‥だから見にきた。
彼女が自身を失うことがあったとしたら‥これは墓標になるな‥
母親と‥母親を殺した義父、そしてオリジナルの水沢莉緒の墓標に」
「‥墓標‥ですか‥」
薪とともにその主を失って久しい墓標を、青木は見上げた。

「横浜は‥好きだ」
坂を下りながらボソッと薪が呟く。
それは知っていた。
休日にどこに泊るかと聞けばみなとみらいのホテルを指定する薪。
海から吹く湿った潮風と、内陸から吹く、緑や花々の初々しい香りのする風が
共にあるからだと‥そう言ったことを青木は覚えている。
その馥郁たる香りが美しい髪に、肌に沁み入っているようだ、
しょっちゅう来ているからあんな例えようもなく心惹かれる香りが
するのかもしれない‥。
アクアとフローラルが混ざったような香り‥
そのラスト・ノートを1日中持続している、という感じだ。
(傍にいれば‥いや、肌を合わせると体温の上昇とともに
立ち昇る香りに溺れそうになる‥いつも)

しかし、少し憂いを帯びた表情の横顔に気付いた。
「どうか‥しましたか?」
「いや‥やはり分からないものだな」
夕暮れのラベンダー色の空を見上げながら薪が言う。
「何がです‥?」
「人の心の暗部には踏み込めない。
本人の壮絶な経験は‥たとえ肉親であっても、友人や、
気心の知れた者であっても理解はできないんだ。
ある程度分かったとしても‥その人間の心になったんじゃ無ければ
すべては分からない‥そういうことだろう」
「それは‥人が人を裁くことの限界も指しますか‥?」
黙って、10メートルほど歩いてふと立ち止まり、
「ばかなことを‥お前、人が人を裁かないで誰が
裁くんだ‥?
お前はコンピューターに裁かれたいか‥?」
前を向いたままで青木に尋ねる。
「オレは‥人間の方がいいです」
くるりと振り向いて‥「僕もだ」と、ニッコリと笑った。
元町公園の外灯が薄暗闇に反応してパッと灯りをともした。
柔らかな光が、その笑顔をそこに咲く花よりも美しく照らした、
そんな夕暮れだった。

ホテルの駐車場に戻ってきたふたりだったが‥
青木が何気なく聞いた一言が、
それでなくても汗っかきな青木に冷や汗をもたらすことに‥。
「薪さん、横浜には以前どなたといらっしゃってたんですか‥?」
「‥‥」
黙って助手席に乗り込む薪。
そして、シートベルトをつけると‥
「知りたいのか‥?」
そう言う。
「‥あの‥」
「本当に‥知りたいのか‥?」
今度は顔を青木の耳元に近づけて‥囁いた。
青木は― ほぼパニックだった‥。
「あ、えっと‥知りた‥知りたいって言ったら‥どう‥」
体の位置を戻して前を見つめたまま言い放つ。
「‥お前には言いたくない」
「それはいったい‥どういう意味なんですか‥?」
じろっと青木を見て、
それっきり口をきかなかった。

『人の心の暗部には踏み込めない‥』
その言葉も青木は気にかかっていた、それは自分も指しているのだろうか、
薪と自分の場合でもそうだと言っているのだろうか、
そんな思いが胸に渦巻く。

この世の何よりも欲しかったものを手にしても、幸せなだけの人生など あろうはずはない。
それは勿論、分かっているつもりだった‥。
が、美しい花を抱くものの宿命を青木は知らなかった。







続く





色んなところが痛くて(-_-;)
まだ痛い‥(T_T)
そのせいとは言いたくないですけど‥
青木が竜の鱗を‥1枚はがしてしまいました。
たいしたエピソードでは無いんです。
それは次回で。

 10月3日鍵付き拍手コメ下さいましたS様へ

‥‥‥(^_^;)大正解、ですっv-218
やっぱりバレてしまいました。
某有名女子大付属(笑)
あの制服って‥萌え〜♪ですv-10
ヘンタイでスミマセン‥
クラッシックだけど品格があって‥
私は中学だけセーラーだったんですけど
だっさい‥セーラーなんて。
そう当時は思ってました。
でも今は‥ブレザーよりもセーラーが
とっても好きですe-266
時々あそこの辺で見かけると‥
じーーーっと見てしまいます、愛らしい‥
怖くないですよーー‥なんて声はかけませんけど(笑)
薪さんが錆びて無い理由ですか?
勿論、青木がちゃんとメンテを
してあげてるから〜(腐)
色々ご心配お掛けしましたが‥
なんとか元気になりました。
ほんとにすみませんでしたv-388

  by ruru

 10月3日鍵付き拍手コメ下さいました方へ

3度目ですか、そうでしたね。
拍手とコメ、またまたありがとうございます<m(__)m>
よく、懲りずに来て下さって‥
感謝しております、ほんとです。
なかなか今厳しい状況で書けるときに
まとめて書いたりしています。
体調を見ながら。
ほぼ回復いたしました、
ご心配、ありがとうございましたv-436
ああ、そうですね‥
まだちょっと先が見えませんか?
まもなく終わります‥(笑)
つもりですけど‥v-356
どうなってしまうのか私にもちょっと‥(^_^;)
書いてる人間がこうだというのも困りますよね、
長くても20話で終わらせたいと思っています。
長々とお付き合いいただいて‥
感謝の言葉もございませんv-406

  by ruru

 8月20日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍車とコメントありがとうございます(^v^)

実は横浜にもちょっと、居た事あります(^^)勿論もっと、庶民的な所です(笑)
訪問の仕事をしてました。坂道の住宅街って玄関まで長い階段があって大変でした!
薪さんと横浜も似合う感じがします(>▽<)


そうですか、横浜にいたのですか。
横浜に住んでたなんてオシャレ!v-10
私は昔は縁がなかったのですが今は中華街とか
みなとみらいに行きます。
港の見える丘公園にも行きますが
確かに薪さんにもとっても似合います~

外人墓地とか雰囲気ありますね。墓地だけどきれい(^▽^)
そんな素敵な所に住んでいても莉緒は幸せじゃなかったのですね(´`)


色んな辛いことがあったのですね。
あの辺、有名な女子大ありますよね。
付属の高等部や中学部の子があるいてたりして、
お金持ちで幸せそうな家庭の匂いがしますけどねぇ。
付属の女子大とか行って見たかったです(笑)
似合いませんけども(笑)

あれ!?前回、幸せモードになっていたのにまた、暗雲が・・
青木~!薪さんの機嫌損ねちゃダメじゃない(><)


薪さんにからかわれる青木。
やっぱり年上には敵いませんよ(笑)
薪さんの表情ひとつで青木は青くなったり、赤くなったり‥
大丈夫です、そんな大もめじゃないですから。
でも青木は怖い想いをしたはず‥v-12

ありがとうございましたe-446e-415e-420

  by ruru

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10月3日鍵付き拍手コメ下さいましたS様へ

‥‥‥(^_^;)大正解、ですっv-218
やっぱりバレてしまいました。
某有名女子大付属(笑)
あの制服って‥萌え〜♪ですv-10
ヘンタイでスミマセン‥
クラッシックだけど品格があって‥
私は中学だけセーラーだったんですけど
だっさい‥セーラーなんて。
そう当時は思ってました。
でも今は‥ブレザーよりもセーラーが
とっても好きですe-266
時々あそこの辺で見かけると‥
じーーーっと見てしまいます、愛らしい‥
怖くないですよーー‥なんて声はかけませんけど(笑)
薪さんが錆びて無い理由ですか?
勿論、青木がちゃんとメンテを
してあげてるから〜(腐)
色々ご心配お掛けしましたが‥
なんとか元気になりました。
ほんとにすみませんでしたv-388

2010/10/04 22:33 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

10月3日鍵付き拍手コメ下さいました方へ

3度目ですか、そうでしたね。
拍手とコメ、またまたありがとうございます<m(__)m>
よく、懲りずに来て下さって‥
感謝しております、ほんとです。
なかなか今厳しい状況で書けるときに
まとめて書いたりしています。
体調を見ながら。
ほぼ回復いたしました、
ご心配、ありがとうございましたv-436
ああ、そうですね‥
まだちょっと先が見えませんか?
まもなく終わります‥(笑)
つもりですけど‥v-356
どうなってしまうのか私にもちょっと‥(^_^;)
書いてる人間がこうだというのも困りますよね、
長くても20話で終わらせたいと思っています。
長々とお付き合いいただいて‥
感謝の言葉もございませんv-406

2010/10/04 22:42 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

8月20日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍車とコメントありがとうございます(^v^)

実は横浜にもちょっと、居た事あります(^^)勿論もっと、庶民的な所です(笑)
訪問の仕事をしてました。坂道の住宅街って玄関まで長い階段があって大変でした!
薪さんと横浜も似合う感じがします(>▽<)


そうですか、横浜にいたのですか。
横浜に住んでたなんてオシャレ!v-10
私は昔は縁がなかったのですが今は中華街とか
みなとみらいに行きます。
港の見える丘公園にも行きますが
確かに薪さんにもとっても似合います~

外人墓地とか雰囲気ありますね。墓地だけどきれい(^▽^)
そんな素敵な所に住んでいても莉緒は幸せじゃなかったのですね(´`)


色んな辛いことがあったのですね。
あの辺、有名な女子大ありますよね。
付属の高等部や中学部の子があるいてたりして、
お金持ちで幸せそうな家庭の匂いがしますけどねぇ。
付属の女子大とか行って見たかったです(笑)
似合いませんけども(笑)

あれ!?前回、幸せモードになっていたのにまた、暗雲が・・
青木~!薪さんの機嫌損ねちゃダメじゃない(><)


薪さんにからかわれる青木。
やっぱり年上には敵いませんよ(笑)
薪さんの表情ひとつで青木は青くなったり、赤くなったり‥
大丈夫です、そんな大もめじゃないですから。
でも青木は怖い想いをしたはず‥v-12

ありがとうございましたe-446e-415e-420

2012/08/21 12:19 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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