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Fleurage―たおやかな花たち―

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Category:孤高のアリア

孤高のアリア 17 

※創作です




今回は少し短いですが、
佳境に入って行くので調整のために
ある様な回です。

よろしければ‥見てやって下さいませ。
1分で終わります(笑)
30秒かな‥?お手間は取らせません‥(・∇・;)
「孤高のアリア」 17





薪のマンションまで送ってくると、
やはり黙ったままシートベルトを外し、ドアに手をかける薪。
「‥薪さん!」
たまりかねて青木が声をかけた。
顔を背けた薪に哀願するようにその右手を掴まえた。

「‥離せ」
「離しませんっ!どうしてオレには言いたくないのか、それだけでも
教えてくれないと離しません!
オレは薪さんの全部を知る権利は無いんですかっ?!」
「‥‥」
黙ったまま固まる様にドアの方を向いていた薪が、
ゆっくり青木を振り返って‥
青木が何かを喋る間もなく、青木の胸元に身体を擦り寄せた。
「‥‥どうしてそんなに気になる‥」
ギュと青木のワイシャツを掴んだまま囁く。
固まっていた青木は―
魔法が解けた様に薪の腰に腕を回していた。
そうして‥シートベルトを外して改めて両腕で抱きしめると、
白い額に落とした唇を、閉じられた瞼に、
何かを言いたそうな唇に押し当てた。
抗うことなく青木のキスを受け入れた薪、
青木の感情の高ぶりが伝わるようなキスだった。
激しくまさぐるような舌は薪の小さく冷たい舌を絡め取り
息をつく間もないくらい密着したままで‥
唇の中で点灯された情欲の炎がチラチラと燃え始めていた。
「‥青‥あ‥」
なんとか青木の唇を引き離すと、
「‥ばか‥僕のなにが心配なんだ!」
そう言った。
「どこがと言われると‥全部です。
勿論薪さんを信じているし、想っているし‥
だけどこの焼け付くような感覚が拭えない自分の度量の狭さを
呪ってもどうしようもなくて‥
それに薪さんの中に誰も知らない、辿りつけない場所があるとしたら‥
どうやって行けばいいのか‥」
「どうしてそんなふうに思うんだ」
「薪さんも言ったじゃないですか、ほんとうの暗部は誰にも分からない‥
そう‥。
暗部って‥薪さんの心の暗い所ってどこですか?
まだ底があったんですね‥
オレはそこまで降りて行って‥抱きしめたい。
その暗い心まで抱きしめたいんです‥!
そこまで踏み込まれたくないと‥思われても‥オレは‥」
「僕の右手は‥お前のものだ。
以前は‥この罪深い手なんか無くなっていいと思ってた。
だけどお前はこの手が欲しいんだろ‥?
汚れたこの手が欲しいと言った‥。
だったらお前のものだ。
この手の中にあった後悔や、罪悪感‥苦しみ、悲しみ‥
お前も引き受けるんだぞ‥ちょっとしたことで動揺してたら
どうやってこの先僕と生きていくんだ‥
僕のすべてを引き受けるということは‥僕の汚れた部分も
分かっていると思っていたのに‥つまんないことで揺れるな!
じゃないと‥僕を抱え込んで身を滅ぼすぞ‥」
「身を‥滅ぼす‥?」
「そうだ。僕に触れた時からもう‥お前の逃れられない宿命なんだ、
何かあった時には‥共に滅ぶという。
僕の傍にきて、僕に触れて‥それを僕も受け入れた‥
だから僕は何があってもお前を守るって決めたんだ。
人を滅ぼす死の星のもとに生まれたのかも知れない自分に
誰ももう近づいてほしく無かったけれど‥
ダメだった‥。
心の底から愛してしまったから、お前のことを。
僕は自分の行いを今度は自分で責任を取る。
責任を取って‥お前を守るんだから、お前も諦めてジタバタするな!」

覚悟を決めている人間の美しいほどの潔さと、凛とした強さ‥
確かに自分の下らない嫉妬心や猜疑心なんて一瞬で吹き飛ぶほどの
?想い?
その想いの深さに自分が情けなくなる青木。
「あなたは多分‥特別な人なんですね‥
そのあなたを自分のものにしたオレには覚悟が足りなかった。
‥分かっていたんですけど‥」
(そうだ‥特別な花だった。
たったひとりで寒々とした天涯に咲く花だったのに‥自分ところまで
降りてきてくれた‥)
すりすりと顔を青木の胸に押し当てて‥ふっと、見上げる薪、
「‥僕の匂いがついてるじゃないか‥そんなやつ、今までいなかった‥
何をお前は考えて‥ああそうだ、
‥横浜は‥父の会社の支社がある。
特に力を入れている支社だったから父はしょっちゅう行ってた。
僕は‥無理やり連れていかれて‥。
でもあの風景が大好きになったんだ。
高台と海と‥どの公園にも薔薇が咲き乱れていてキレイだし
終いには進んでついて来てたかな‥」
「‥つまり、千尋さんと一緒に訪れていた場所だということですか‥?」
「そうだ」
ケロッとそう言う薪に呆れる青木。
「どうして最初からそれを言ってくれないんですか?!
お前には言いたくないって、意味ありげなこと言って‥」
「‥そんなこと言ったか?おかしいな」
「‥‥薪さん、わざとですね‥?」
「わざとってなんだ!そんなことあるわけないだろ」
「だけど‥」
「今夜は帰れ。明日は早いし‥週末に泊めてやるから」
そう言って、さっさと車外の人となった薪。

(やっぱり青木は面白い‥あんな面白いやつ、絶対手離してやらない)
口元に笑みを浮かべ‥チラリと振り返って手を振る薪を
ただ茫然と見送る青木だった。



その日も―
朝から雨だった。
この雨は永遠に続くのか‥と思われるほどの秋霖。

「すでに失われたんですか‥?記憶が‥?」
「それが‥オリジナルの莉緒さんが出てこないので
確かめられないんです‥」
そう言いながらモニターを見つめる瀬名。
「今の人格はMやN‥Sでもないんですか?」
「‥違います」
監視モニターに映る彼女は、ニコニコと嬉しそうで‥
手元の本に視線を落としている。
「‥絵本‥?子供ですか?」
「そうです、4歳の幼女‥
名前は‥ゆい‥だと言ってます。
Hは除いて、確認が取れた4番目の人格ですね」
「‥4歳‥の、幼女‥」

深く、昏い淵から上がってきた第4の人格は幼女。

「彼女の深層に強く根を張っている心的外傷が高い壁になって
なかなか厄介ですね」
「難しいケースですか?」
「四つの人格は少ない方ですが‥数ではなく扱いやすいか
扱いにくいかが問題になってきますから。
子供は‥こちらの言っていることを理解できないので やりづらいかも知れません。
‥この段階でまだ予備的介入しかできていませんから」

(絡まる細い糸が‥まるで脳を繭のように包み込んでいるかのようだ)
銀色に光る絹糸が頭全体をすっぽりと覆っている幻視さえ見てしまうような。

「水沢莉緒は‥この世界に戻ってこれるのか‥」
まるでひとりごとのように薪は呟いていた。






続く



しつこく続きます。
こういう時に限って体調が悪くなるとは‥

 8月21日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございますv-10

薪さんてば、人が悪いですね(^^;)これも、愛情確認?
青木は薪さんのことになると真剣に心配してしまうから、カラカイがいがあるでしょうね(笑)


ほぼからかってます、弄ってます(笑)
青木はもう‥誰と来たんだろう‥ってマジでドキドキしてたのに~
可愛い部下をからかって遊んで悪い薪さんです。
弄ってみたい気持ちも分かりますね。
だって‥可愛いんだもんv-392

でも、「心の底から愛してしまったから・・お前のことを責任とって守るんだから
お前もジタバタするな」て言われて青木も改めて覚悟ができてよかったのでは・・(^^)


薪さんが青木を守ると言うのが基本かもしれません。
そして‥仕方ないから守らせてやる‥というスタンス(笑)
まだ同居もしてないころですから青木は薪さんのことが
とっても心配だったのですね。
薪さんは真剣だったのに‥v-344

気になる相手は千尋さんだったのね、ちょっとガッカリ!?
薪さん、いろんな人に惚れられるから(笑)莉緒にまた別の人格が現れるとは!!


そうなんです、期待させてしまってすみません(^_^;)
パパと来てました‥って言うとヘンなパパのようですね(笑)
でも、おっしゃる通り、色んなひとに惚れられて
青木も気が気ではないですね。
すべては美し過ぎる薪さんが悪いのです(^^♪

莉緒さんは、第4の人格が現れました。
さてこの人格がこれからの彼女を支配するのでしょうか。
幼児なんですよ、彼女。

ありがとうございましたe-446e-266

  by ruru

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8月21日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございますv-10

薪さんてば、人が悪いですね(^^;)これも、愛情確認?
青木は薪さんのことになると真剣に心配してしまうから、カラカイがいがあるでしょうね(笑)


ほぼからかってます、弄ってます(笑)
青木はもう‥誰と来たんだろう‥ってマジでドキドキしてたのに~
可愛い部下をからかって遊んで悪い薪さんです。
弄ってみたい気持ちも分かりますね。
だって‥可愛いんだもんv-392

でも、「心の底から愛してしまったから・・お前のことを責任とって守るんだから
お前もジタバタするな」て言われて青木も改めて覚悟ができてよかったのでは・・(^^)


薪さんが青木を守ると言うのが基本かもしれません。
そして‥仕方ないから守らせてやる‥というスタンス(笑)
まだ同居もしてないころですから青木は薪さんのことが
とっても心配だったのですね。
薪さんは真剣だったのに‥v-344

気になる相手は千尋さんだったのね、ちょっとガッカリ!?
薪さん、いろんな人に惚れられるから(笑)莉緒にまた別の人格が現れるとは!!


そうなんです、期待させてしまってすみません(^_^;)
パパと来てました‥って言うとヘンなパパのようですね(笑)
でも、おっしゃる通り、色んなひとに惚れられて
青木も気が気ではないですね。
すべては美し過ぎる薪さんが悪いのです(^^♪

莉緒さんは、第4の人格が現れました。
さてこの人格がこれからの彼女を支配するのでしょうか。
幼児なんですよ、彼女。

ありがとうございましたe-446e-266

2012/08/22 01:59 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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