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Fleurage―たおやかな花たち―

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Posted on 09:30:00 «edit»

Category:進化のプロトコル

進化のプロトコル 11 

※創作です


まだこのお話の核心部分ではなくて‥
ダラダラしています。
ごめんなさい‥(-_-;)

あ‥サブタイトルは‥ちょっとサギです‥
サギじゃないのはもう少し後の回で。
「進化のプロトコル」 11 優しい情事




その日家に戻ってきたのは午後9時を過ぎていた。
家に戻る車内では、いつものように口数は少なく
何か考え込んでいる様子で‥
戻ってきても回りの人間の反応について何も語ることは無かった。
何もなかったかのように淡々と過ごしたかったのだと思う。

「調べたいことがあるから先にシャワーして、寝てろ」
そう言って書斎に籠った薪さんが何を想っているのか‥
まだすべて分るわけじゃないけれど‥少しでも分りたいし理解したい。
ただ目の前で扉を閉められると‥それ以上は立ち入れない気がして。
どっちにしても寝室は一つだし、ベッドも一つしか置かなかった。
何があっても一緒のベッドに休むのは、2人の中のただひとつのルールと
呼べるものかもしれない。
そりゃ‥ソファで寝れないことも無いけれど‥ソファで寝るのは‥間違いなく自分だ。
それから入浴も、朝とか、よほど急いでいる時以外は一緒に入るのは
習慣になってると思う。
薪さんのマンションにいても自分のマンションにいても当然のように
一緒に入っていたから。
新居のバスルームはいささか狭くてリフォームした。
ふたりで入っても余裕がある様にサイズは大きめで、
直接床にはめ込まれた人工大理石のバスタブに
ジャグジーやテレビが備えられた薪さん仕様だ。
浴槽に浸かって‥ジャグジーなんかを試してみても、ひとりじゃつまらない‥
なんて贅沢なことを思ってしまう。
薪さんと一緒に入ること自体が贅沢なんだろうけど。


風呂から出て書斎の灯りを確かめると、声をかけることはせず
寝室に引き上げた。
薪さんはオレが眠った頃にベッドに入るんだろうな‥そう思いながら
冷たいシーツの中に沈み込み、
薪さんのスペースを空け壁側を向いて横になる。

薄暗い間接照明に浮かび上がる壁の写真、
カンチェンジュンガの空の写真は玄関ではなく寝室に飾った。
薪さんがそれを初めてみた時、オレを想ったという写真‥
誰かの目につくところに飾りたくなかった。
深い青の‥空の写真を見ていると、オレは薪さんを想う。
薪さんがオレを想い浮かべたように
オレは薪さんを想うんだ。
そして‥一緒に住んでいるという幸せを噛みしめる。
薪さんは‥どう思ってるのか‥
オレと暮らしはじめてどんなふうに?
そんな事を考えていると、
昼間の第九でのシーンが思い出される。
モニター前に腰かける薪さんの横で今井さんや宇野さんがモニターに見入っていた。
キーボードを操作する左手には‥リングがあって‥そのことを触れもせず
いつもと変わらず接していた彼らの中には何があったんだろう‥?
『薪さんがいいんなら、いいんじゃないかというのがオレたちだからな』
岡部さんはそう言った。
薪さんが幸せならそれでいい― きっとそういう意味だ。
‥言ったとおりでしょう?
薪さんの幸せを望まないひとなんて誰も回りにいないんです。

どれくらい経ったろう‥うとうとしてたのか、横に滑り込んでくる薪さんの気配に
ハッとして閉じていた瞼を開いた。
ああ、オレがもう眠ってると思ってそっと入ってきたんだな‥
背中を向けていても香る薪さんの匂いが鼻腔をくすぐる。
その薪さんの額が‥オレの背中に押し当てられ、
そして、その体を擦り寄せてきた。
「‥‥」
珍しく、温かい手がパジャマのシャツの裾から中に入ってきて
ピタ‥と胸に貼りついた。
その手を掴んで薪さんの方へ向き直ると‥思わずドキリとする。
大きく見開かれた濡れたような瞳が微かな光を集めて煌めいていて‥
シャワーで暖まったのか、頬が上気し、唇は鮮やかな朱色をしている。
「‥薪さん」
それよりもなによりも‥薪さんは体に何も身につけていなかった。
裸のまま、ベッドの中に潜り込んでくるなんて、
自制カケラも吹き飛ぶようなことをしてくれる‥困るじゃないですか。
「僕をほったらかしにして、眠っているのかと思った」
寝てろと言ったのは薪さんなんだけど‥
薪さんを胸の中に抱き込んで、
「そんな事あるわけ無いです」そう答えた。
「青木‥」
胸にうずもれる様に接していた顔を上げてオレを見つめる 愛しくて恋しい瞳が
訴えている。
「‥キスしたい」 その、誘惑する唇が囁いた。
息が止まりそうだ、だけど、息が止まる前に‥ することをしないと‥。

ふっくらとした下唇を噛むように唇で挟んで、そっと舌でなぞり
閉じられていた唇を緩く開かせた。
その中に忍び込ませた舌で薪さんの舌を絡め取る様に触れ合わすと
薪さんの方から今度は強く求めてくるようにオレの粘膜に舌を這わせる。
その感触が‥小さな舌が蠢く感触が体の奥に熱を持たせ、
甘い痺れを連れてきた‥
薪さんの腕が、背中に回っていた腕が強く引き寄せる様にしがみついて、
裸の肌が自分のパジャマのを通してもしっとりと濡れてくるのが分った。
どうしてこんなに薪さんは欲しがっているのか―
切羽詰まったように求めてくるのか、聞く間も無く薪さんの指が
パジャマのボタンを外していく、唇は貪るように繋がったまま。

長く‥深く‥接合する唇の奥で、絡まった唾液を時折交換するように嚥下し‥
薪さんが欲しがるままキスしていた。
息苦しさも快感で、戒める腕が強く薪さんの腰を、背を抱きしめていた。
ふれ合った場所すべてが熱くて、やけどするように熱くてオレは‥理性が吹きとぶ前に
聞いておきたかったことを薪さんに尋ねる。
「なにか‥あったんですか‥?」
オレにしがみつく腕にギュッと力が入る。
「本庁に行った‥僕は指のリングのことばかり考えてた‥
覚悟していたのに心が震えて‥
お前に逢いたくて‥傍にいてほしくて辛かった。
守る立場なのに‥甘いんだ、僕は」
それで‥その時のフラストレーションが溜まって‥か。
「薪さんは鉄の意思のひとじゃない。
すごく繊細で、壊れやすくて‥
でも自分の足だけで立とうとするんです。
そこは絶対‥譲れないって感じで。
そういうところも愛してますけど‥」
激しくて、強くて‥脆い。
そこに惹かれる、そそられる。
だから誰もがあなたを想うし、心が動くんです。
「同じ職場だからこそ、プライベートと完全に切り離さなければ
ならないってことは分かってます。
だけどそんなにオレも強くなくて‥正直に言うと‥
あなたのことを考えてしまうんです。
叱られそうですけど‥」
薪さんは‥叱らなかった。
それどころか‥抱きしめてくれた、暖める様に抱きしめてくれた。
そしてその夜も―
明日は早いとか、薪さんは疲れているんじゃないか、なんて思いながらも
薪さんから、薪さんのすべてからもたらされる、
優しい情事の深みにはまってしまった‥。


それから数日は、特になんということもなく過ぎていたけれど
その日薪さんが感じた違和感‥それがその後の出来事の発端だった。

岡部さんと一緒に科警研に戻った薪さんが正面玄関ホールで
ふと立ち止まって岡部さんに声をかける。
「‥今のは誰だ?」
「なんですか?誰って‥」
「ここの人間じゃなかった」
「科警研の者じゃないって‥客じゃないですか?」
「いや、違う。違うと思う」
「‥じゃあ、誰なんですか?」
すれ違ったその人間の後ろ姿を、閉まる自動ドアの向こうに消えるまで
薪さんは見つめていた。
「‥‥」
―スーツ姿のその背中。

それが誰だったのか‥その時はまだ薪さんでさえ知り得なかった。




続く




今回じゃなかったですね、真相は次回で‥
すみません。

 1月22日、鍵拍手コメ下さいましたS様へ

S様ありがとうございます!
キスシーンに萌えて下さって‥嬉しいです。
うふふふふふ‥私もキスシーン好きですv-344
ではまたメールでお返事差し上げますね〜♪
待ってて下さいませ。

  by ruru

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 コメント 

1月22日、鍵拍手コメ下さいましたS様へ

S様ありがとうございます!
キスシーンに萌えて下さって‥嬉しいです。
うふふふふふ‥私もキスシーン好きですv-344
ではまたメールでお返事差し上げますね〜♪
待ってて下さいませ。

2011/01/22 22:21 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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