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Fleurage―たおやかな花たち―

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Category:進化のプロトコル

進化のプロトコル 12 

※創作です



最終回ではないのですべては分りませんが
だいたい全容は見えてきたかと‥。
分りづらかったら‥すみません。
「進化のプロトコル」 12 それは無慈悲な女神のような




その日、関東地方は強い寒気に覆われていて、
朝方から降りだした雪は、午後になっても視界を遮るほど
霞が関の官庁街にも降り続いていた。

オレは、年末に起きた西池公園死体遺棄事件の依頼を受けた捜査一課へ
経過報告に訪れていて。

「なんだ、姫宮様が来ると思ったのに‥」
三田課長は、実は薪さんの信者だ。
薪さんの能力や、才能といったものをほんとうは買っている。
なんというか、愛情の裏返しのように憎まれ口を叩いたりするが。
その三田課長がオレの腕を取って広い一課のオフィスの隅に引っ張って行った。
「あんたと警視正のことはなんとなく気がついてはいた。
別に俺なんかはあんたに嫉妬こそすれ
あんたらの関係を何とも思わなかった‥しかしな、良く思わない連中もいる。
特に上層部‥。
ヘマするな、じゃないと‥」
じゃないと‥どうなるのか。
それより警視庁にまで知れ渡ってしまったというのが驚きだ。
いったい何処から‥
誰に言った訳じゃないのに。
どっちにしても覚悟はしていたが‥。
薪さんもそれが分っているからナーバスになっているんだろう。
科警研ですれ違った人間のことや、
ああ‥そうだ昨日も‥

『今の‥上から降りてきたんじゃないのか?』
自宅前から伸びている坂道を下りきった先の交差点で
すれ違った乗用車を振り向いてそう言った。
『一番上はうちしかないですよ、途中のお宅の関係者じゃないですか?』
『このあたりの住民や関係者がスモークフィルムの貼られた車に乗るとは考えられない』
『‥スモークフィルム‥?』
『後部座席だけなら時々あるが‥助手席まで貼るのは‥ヘンだ』
『助手席?違法じゃなかったですか』
『可視光線透過率70パーセント以上なら違法じゃない。が、今のは‥
‥アウトかも知れないな。
警察車両なら特別に許可されているが‥』
『警察車両‥それがどうして‥』
『‥‥』
薪さんは推測の域だと言ってそれ以上は口にしなかった。

考えすぎても仕方がない。
もう後戻りはできないんだから問題が起きたとしても
その都度解決していくしかない、そう考えていた
そう言う問題に直面するまでは。

警視庁を出て、警察庁に向かって雪の降り続く歩道を歩いていた時
背後から声をかけられた、ごく低い自分にしか聞こえない程度の小声で。
「青木警部、同行願いたいが」
振り向いた目の前に警察庁内で使用されるIDカードが提示されていた。

薪さんはやはりものすごく勘のいいひとで、警視庁に出掛けてほぼ半日経っているのに
戻らないオレのことを気にかけていた。
「青木の携帯は繋がったか?」
「いえ、電波が届かないか電源が入っていないようです」
岡部さんが答えた。
「電波が入らないはずがない。
自分で電源を切ることもない。
なにかあったな、僕が予想している通りなら別に命に関わることはないが‥」
「‥どこにいるんですか?」
「警察庁にいる」
「警察庁のどこに‥」
「20階、あるいは19階」
「長官官房‥ですか‥?」
「そのあたりだと思う」
「青木を聴取する理由はなんです」
「そんなことは分りきったことだ」
「‥しかし‥極めてプライベートなことですよ?!
それはおかしいでしょう!」
「何でもいいんだ、ここを陥れる理由になれば
どんなことでも問題にして陥れようとするだろう」
「三枝長官はそんな汚いことをするんですかね、そういうイメージは
ないですけどね」
「長官が関わっているかどうかは‥まだ分からない」
「どっちにしても調べてみないと‥一課に行ったんですから
三田課長に青木がいつ戻ったのか聞いてみます」

岡部さんが退室した後すぐ薪さんは‥第九を出たらしい。
室長室に岡部さんが戻った時にはもう‥部屋にいなかった。
「薪さん、やっぱり青木は14時頃には‥薪さん?!」
空っぽの室長室を見つめて茫然とした後、慌ててモニタールームに
駆け込んだ。
「薪さん知らないか?!」
「あれ、岡部さん‥室長と一緒に本庁に行ったのかと‥どうしたんですか?」
「‥ヤバい。キレるぞ薪さん‥」

そんな事は全く知らなかった。
連れてこられた部屋は‥警察庁長官官房監察室、第一会議室。
連れてこられる直前に監察が関係していることに気づいたけれど
まさか個人的な事柄で監察が動くなんてことは思っても見なかったから
多少動揺したが‥すぐにマズイと思った。
これは薪さんが怒り心頭だろう。
もしこのことが知れたら‥乗り込んできてなにをするか分らないと思うと
いてもたってもいられなかった。
‥‥ここにオレを連れてくるよう指示した人間が
心配になってくる。
タダじゃ済まないことになりそうで‥慄いていた。
ターゲットを自分ではなくオレにしたことが薪さんにとっては一番許せないことだろうから。

監察の会議室なんて来たことは無かったけれど話には聞いたことがあった。
窓のない20?ほどの会議室とは名ばかりで取調室のようなもの―
確かに窓は無く、パイプ椅子に会議用の長い折り畳み式デスクを繋げて置いてある。
そのデスクの前に長官官房人事課監察官2人が腰かけていた。
デスクの上には幾枚かの書類。
「どうしてきみが呼ばれたのか分っているね」
「服務規程違反を働いた覚えはありませんが」
「そう言うことじゃない。警察官としてふさわしい人間かどうか
自分を顧みたまえ」
「‥自分はなんら間違ったことはしていません」
「上司と不適切な関係じゃないのか‥?」
「不適切‥不適切とはどういう‥
自分も薪さんも他人に迷惑をかけるような生き方はしていないつもりですが。
どうして問題になるのか分りません」
「‥てっきり上司を庇うのかと思ったら‥認めてしまうんだな、関係を」
自分と薪さんは何の関係もない― そう言うことを望んでいたのか‥
だけどそれは‥言えない。
薪さんがそれを望まないから。
薪さんを庇ってオレがウソをつく‥そんな事を薪さんは望まない。
たとえ、どんなことがあっても、どうなっても‥ふたりの関係を偽ったりしない、
絶対に。
「ひとついいですか?
薪さんでなくどうして自分をここに‥?」
顔を見合わせ首をすくめる彼ら
「薪警視正は‥長官のお気に入りじゃないか。
階級も警視正だと後々問題にならないとも限らない。
だからきみを呼んだ。
きみを呼び、改心させ警視正と別れてもらう、それが一番いいだろう」

‥最悪だ。
だからそれが一番マズイんだって!
薪さんが部下でもあるオレが連行されるような事態を黙っている訳が無い。
「後どころか‥数時間後には問題になるかと‥薪さんはきっと
このままにはしておかないと思いますよ、監察官の方々が心配です」
「‥なにを言ってるんだ。警視正がいくら上のお気に入りだとしても
それだけだろう、京極首席監察官は警視監だ。
警視正が警視監に何を言える?」
京極主席監察官は‥二条警視総監の親族だと聞いたことがある。
わりと親しくしているって言うことだし‥
警視庁と警察庁との違いはあるが、しかし
彼らは知らないのか、二条警視総監もある意味、薪さんの信者だ。
ということは‥主席監察官を通していない‥?
「あの‥どなたの指示で今回調査をされたんですか?」
一瞬固まる監察官たち。
これは‥長官も知らないことなんだろう。
勿論、京極主席監察官も。
「それはきみが知らなくてもいいことだ。
とにかく、きみらの関係が週刊誌にでもすっぱ抜かれれば警察機構のモラルを
問われるだろう。
きみらのお陰で他の警察官も貶められる。
そういうことはあってはならないんだ」
「そういうことにはならないと思います。
今時セクシャル・マイノリティーの括りなんて無くなりつつあるじゃないですか。
それをわざわざ記事するほど週刊誌は暇じゃないですし、
記事に窮してもいないと思いますが」
「それはきみの見解だろう」
「正しい見方だと思います。
他に何かあるんではありませんか‥?
もっと他の理由が」

その頃やはり薪さんはブチ切れる一歩手前だったと思う。
長官室のフロアを疾風のように闊歩していた。

「長官にお会いしたい、いらっしゃいますか?」
「アポはとってますか?」
秘書官にそう問われて、
「アポは取ってなくても三枝長官は会って下さいます」
そう言ってさっさと長官室の前に行き、ノックした。
というか、ノックと同時に中に入っていた。
「薪ですが、失礼します!」
執務デスクで書類に目を通していた三枝長官が
驚いて顔を上げる。
「‥珍しいね、アポなしで来るほどきみが私を必要とするとは‥」
無言で長官の前までくると、
「長官は御存じないんですね‥?」
そう尋ねて、その様子から長官は無関係だと確信した。
「‥何のことだ?きみが結婚したらしいとの噂話は聞いた。
そのことじゃないのか‥
‥きみのハニーがどうかしたのか‥?」
「監察が動いていたんです」
「どういうことだ‥なぜ?
きみらの‥関係を‥?それはプライベートだろ、
監察が動く意味が分らない。
それに監察が私の指示なしに動くのはおかしい。
いったい‥」
「とにかく青木が事情聴取を受けているのは確かです。
一緒においでいただけませんか」
その時三枝長官が薪さんの異変に‥どことなく漂ってくるキナ臭い匂いに
気がついた。
「警視正‥きみ、もしかしてものすごく怒ってるのか‥?」

薪さんは多分‥無表情だった。
その無表情が薪さんの怖いところで、
怒りを胸の奥に静かに蓄積させている状態だ。
どうやって復讐してやろうか― それを思い描きながら。

その、無慈悲な女神のような美しすぎる横顔を
長官も多少恐を抱きながら見つめたに違いない。

‥だから言ったのに‥薪さんは、結構色んなコネを持っているんだ。





続く




うちの薪さんはあまり怒りをあらわにしない静かな方ですが
青木になにかしたら‥ちょっとヤバいかも知れません。

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  by -

 1月23日、鍵コメ下さいましたS様へ

S様、ありがとうございます<m(__)m>
お返事はメールで差し上げます〜
でも少しだけこちらにも。
> ほんとに薪さん怖そう(笑)
怖いですよ、
ものすごく‥怒っておられますv-12
> 自分じゃなく青木に、それが卑怯で嫌なのね?
> 薪さんらしいじゃないですか!
> また三枝さんに惚れなおされそうで困るんじゃ?
ぎゃーーーっっっ!
まためんどくさいことになって岡部さんが困ってしまいます(笑)
文句があるなら僕に言え!
という方なので、怖いですね‥監察の方が心配ですv-388
> 「ハニー」って‥(≧∇≦;)
> 三田課長もいいなぁ‥オリキャラがruru様のは素晴らしくて‥もう、惚れてばっかです!
きゃははははははは!
確かにハニーですねv-344
きゃっ!
私のオリキャラ‥おほめに預って大変嬉しいですっ!
三田さんも薪さんが好きなのですよ、ヘンな意味じゃなく(笑)
だから責め方が甘いのですね、いつも。
惚れてばっかですか、どんどん惚れて下さいませ〜v-347

  by ruru

 11月11日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございます~
ものすごくお返事遅れてすみませんでした!

お加減いかがですか?広告が消えるのを待っているのですけど・・
これから年末に向けて忙しくなりますしね。


あははははは‥(^∇^;)
すみません!広告やっと消えました(笑)
そうですね、バタバタします。
うちは中学受験と高校受験のふたりがいるので
クリスマスも正月もない感じになりそうです。


こちらの上層部は三枝さんと二条さんですからあまり、心配することはありませんね(^^)


薪さん信者ですから、ふたりとも。
薪さんがお願いすればふたりともなんでもやってくれそうです。
美しいと得ですねっ(^^♪

ノックと同時に部屋に入っちゃう薪さんの怒り心頭振りが面白いです。
そして、すぐ一緒に来て下さいと言えるところがすごい(笑)


すべてをお見通しで怒っている薪さん、
さぞかし美しかったことでしょうe-349
怒ってるから相手が長官でも平気で顎で使うというか、
ほぼ強制的に一緒に来い!
‥って感じですね。
長官も拒否できない押しの強さは素敵です~i-233

青木も薪さんのそういう行動が予測できている(笑笑)
無慈悲な女神様な薪さん、最強ですね!この監察はほんと、アホです。


そうなんですよ、アホです。
薪さんが何をするか知ってる青木は監察の方々の行く末を
心配しているのでしょう。お人よしですね(^_^;)
無慈悲な女王様な薪さんはとっても強いコネを持ってますから
ビックリです。
三枝長官もビビるほどのコネを使ってくれます。

お返事遅れてほんと、すみませんv-436

ありがとうございましたi-237i-178

  by ruru

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2011/01/23 10:26 |  |  #  edit

1月23日、鍵コメ下さいましたS様へ

S様、ありがとうございます<m(__)m>
お返事はメールで差し上げます〜
でも少しだけこちらにも。
> ほんとに薪さん怖そう(笑)
怖いですよ、
ものすごく‥怒っておられますv-12
> 自分じゃなく青木に、それが卑怯で嫌なのね?
> 薪さんらしいじゃないですか!
> また三枝さんに惚れなおされそうで困るんじゃ?
ぎゃーーーっっっ!
まためんどくさいことになって岡部さんが困ってしまいます(笑)
文句があるなら僕に言え!
という方なので、怖いですね‥監察の方が心配ですv-388
> 「ハニー」って‥(≧∇≦;)
> 三田課長もいいなぁ‥オリキャラがruru様のは素晴らしくて‥もう、惚れてばっかです!
きゃははははははは!
確かにハニーですねv-344
きゃっ!
私のオリキャラ‥おほめに預って大変嬉しいですっ!
三田さんも薪さんが好きなのですよ、ヘンな意味じゃなく(笑)
だから責め方が甘いのですね、いつも。
惚れてばっかですか、どんどん惚れて下さいませ〜v-347

2011/01/24 00:32 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

11月11日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさま、こんにちは!
拍手とコメントありがとうございます~
ものすごくお返事遅れてすみませんでした!

お加減いかがですか?広告が消えるのを待っているのですけど・・
これから年末に向けて忙しくなりますしね。


あははははは‥(^∇^;)
すみません!広告やっと消えました(笑)
そうですね、バタバタします。
うちは中学受験と高校受験のふたりがいるので
クリスマスも正月もない感じになりそうです。


こちらの上層部は三枝さんと二条さんですからあまり、心配することはありませんね(^^)


薪さん信者ですから、ふたりとも。
薪さんがお願いすればふたりともなんでもやってくれそうです。
美しいと得ですねっ(^^♪

ノックと同時に部屋に入っちゃう薪さんの怒り心頭振りが面白いです。
そして、すぐ一緒に来て下さいと言えるところがすごい(笑)


すべてをお見通しで怒っている薪さん、
さぞかし美しかったことでしょうe-349
怒ってるから相手が長官でも平気で顎で使うというか、
ほぼ強制的に一緒に来い!
‥って感じですね。
長官も拒否できない押しの強さは素敵です~i-233

青木も薪さんのそういう行動が予測できている(笑笑)
無慈悲な女神様な薪さん、最強ですね!この監察はほんと、アホです。


そうなんですよ、アホです。
薪さんが何をするか知ってる青木は監察の方々の行く末を
心配しているのでしょう。お人よしですね(^_^;)
無慈悲な女王様な薪さんはとっても強いコネを持ってますから
ビックリです。
三枝長官もビビるほどのコネを使ってくれます。

お返事遅れてほんと、すみませんv-436

ありがとうございましたi-237i-178

2012/11/13 17:30 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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