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Fleurage―たおやかな花たち―

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Category:立夏の記憶

その2 

立夏の記憶13その2




「脅迫‥」
「そうだ。
あの女は同じ法学政治研究科に在籍していたんだ。
私は別になんの感情も持ち合わせてなかった。
ただ‥同じ科で同じ歳で‥話しをする機会はあったが
それ以上の繋がりは持っていなかったし持とうとも思わなかった」
「どんな脅迫を‥?」
「あの女の持っているものと言ったら‥親の力だけだったかな」
手元の書類をチラリと見遣る警視正。
「父親は内閣府の政務官でしたね。今は引退していますが
彼女が大学院にいた頃はまだ現役でしたが
その親の力を借りて脅迫をしてきたということですか」
「条件は自分との結婚だった」
「彼女はもしかしてストーカー気質だったのでは‥」
「そうだな、メールや自宅に手紙はしょっちゅう来ていた。
待ち伏せも‥とにかく一方的に私を想っていた、そう言うことだよ」
「求婚されたのですね?」
「‥勿論、即座に断った。
懲りずに何度も言ってきたが、相手にしなかったんだ。
どこかネジが外れているのだろうと思っていたが‥」
「交換条件の‥内容は‥どういう‥」
「結婚してくれなければ‥喋ると言われた」
「お聞きしづらいのですが、何を喋ると、いえ、どこになにを喋ると
言ったのですか?」
前に落ちてきた髪をかきあげて、またひとつ息を吐く官房長、
「警察庁に‥彼のことを報告させると言ってきた」
「内閣府の大臣政務官ですから、警察庁と無関係とは言えません。
国家公安委員会繋がりで警察庁の人事に口を挟もうとされた‥
そう言うことでしょうか」
驚いた‥そんな表情で東野さんは薪警視正を見上げただろうと思う。
「分ってたのか‥‥」
「予測はたてていました。
官房長と、長官の間柄を考えた時に浮かぶのは‥
その頃すでに警察庁へ入職が決まっていた三枝長官のことでした」
「‥そうか、きみには分ってしまってたか」
「勝手に憶測を言わせていただけるならば‥
官房長と長官の関係を暴露すると脅迫された‥と言うことだと
間違っているでしょうか?」
「当たってるよ、その通りだ。
ただ言っとくけど私と三枝は何の関係もしていない、今も昔も」
「しかし‥だとすれば何故、そんな脅迫を受けたのですか?」
「ストーカー女の異常な観察眼が真実を見抜いたって事だろう。
あの女が言ったことで真実はそのことだけだ」
「そのこととは‥」

ややあって、前かがみで膝の上で手を組んで下方へ視線を置いていた彼が
体を起こしソファに沈み込んで天井を見上げた。
「三枝俊文に特別な感情を持っているのだろうと、痛いところを突かれた」
「‥‥」
「同性愛関係にあるという、たとえ根も葉もない噂であっても‥
彼の経歴に傷をつけたくなかったんでね」
「特別な感情を持っていたのは‥東野官房長だけだったんですね」
「私だけだ。彼は年上の友人としか思っていなかったろう」
「意に添わない条件を呑んでまでどうして‥」
「私にとっては‥私という人間にとってはただひとりの大切な存在だった。
そんな彼に汚点をつけるようなことを私がするなど絶対にあり得ない。
私は何を犠牲にしても彼に知られることなく守ろうと―
誓っていた、自分自身に」
「ずっとそうしていらっしゃった‥だったら何故10年前刑事部長だった長官の
責任問題にもなり得る失態を黙って見ておられたのですか?」
「だからそれが彼の為だと思っていたんだ。
上に逆らわず、言うとおりにしていれば優秀な彼はもっと上に行ける‥
そう思っていた。
死者が出るなんてことはこれっぽっちも考えてなかっな。
愚かと言えば愚かだが、その時はそれが正しいと信じていた
結局ああいうことだ‥。
私はそれ以降、罪を償おうと彼の傍にいる」
「‥傍にいることが贖罪だと‥?」
「一旦は事件後彼を避けて警視庁に戻ったが‥これでは償いにならない。
彼を想いながら、彼の傍にいて一切悟られること無く生きていくのが
私の贖罪だと考えてここまできたんだ」

贖罪‥?
贖罪とはなんだ‥?

私の知らないところで勝手に理不尽な申し出を受け、
本心を偽って接して‥それが贖罪と言うなら‥それこそまさに裏切りだ。
東野さんは間違っている。


続く


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40代の男性同士の恋愛って‥(@_@;)‥いったいどんなだろう‥
年は変わらないけど‥ただの恋愛も疎い自分には心情の部分で
慮ることができないところもあるかもしれません。
出逢って20年以上も持っている想いは重い‥だ‥ダジャレ??
くうーーーっっっ‥すみません‥続きをうまく書けるのか‥頑張ります。

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 5月24日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさまこんにちは〜
いつも、拍手とコメントありがとうございます!
ほんとうに感謝いたしておりますv-435
出会って20年も続く恋情というか愛情というか好きでもない女と結婚してまで守ろうとするって、すごいですね(>▽<)
出逢った頃は大学生で。
多分ノーマルではない東野さんでしたから結婚は
辛かったことと思います。
だけどこの世で誰より大切な二条さんを守る為なら
何でもできたのでしょう。
スゴイ想いです。ここまで想うのはうちの薪さんに匹敵します。
だから似た者同士で話が合うのかもしれません。
なんとなく、今の原作の薪さんも似ているのかな。青木に嘘をついて、滝沢を探るため危険も承知でペアを組んでいる。
いやでしょうね。
自分を守る為にそんなことまでしてほしくない‥青木はそう思うでしょう。
今はそんなことも知らずに脳天気ですけど。
薪さんの心の深さときたら‥青木が及びもしない深さです。
(><)自分の知らないところで自分の為に物事が動いている、三枝さんも青木も微妙な気持ちになりますよね(´д`)
どうして教えてくれなかったのか‥そんな想いは絶対持つでしょう。
自分の為に不幸になる‥もしくは身を滅ぼす‥
そんなこと認められないと三枝さんなんかは怒って‥
多分切れちゃうと思います、結構お子様なのですよ、彼は(笑)
原作の青木もほんとうのことを知れば‥
自分の考えがどれほど薪さんを傷つけ‥生温い考えだったのか気がつくでしょう。
いえ、おバカさんだから‥‥どうでしょうか(^_^;)
ありがとうございましたv-344

  by ruru

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5月24日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさまこんにちは〜
いつも、拍手とコメントありがとうございます!
ほんとうに感謝いたしておりますv-435
出会って20年も続く恋情というか愛情というか好きでもない女と結婚してまで守ろうとするって、すごいですね(>▽<)
出逢った頃は大学生で。
多分ノーマルではない東野さんでしたから結婚は
辛かったことと思います。
だけどこの世で誰より大切な二条さんを守る為なら
何でもできたのでしょう。
スゴイ想いです。ここまで想うのはうちの薪さんに匹敵します。
だから似た者同士で話が合うのかもしれません。
なんとなく、今の原作の薪さんも似ているのかな。青木に嘘をついて、滝沢を探るため危険も承知でペアを組んでいる。
いやでしょうね。
自分を守る為にそんなことまでしてほしくない‥青木はそう思うでしょう。
今はそんなことも知らずに脳天気ですけど。
薪さんの心の深さときたら‥青木が及びもしない深さです。
(><)自分の知らないところで自分の為に物事が動いている、三枝さんも青木も微妙な気持ちになりますよね(´д`)
どうして教えてくれなかったのか‥そんな想いは絶対持つでしょう。
自分の為に不幸になる‥もしくは身を滅ぼす‥
そんなこと認められないと三枝さんなんかは怒って‥
多分切れちゃうと思います、結構お子様なのですよ、彼は(笑)
原作の青木もほんとうのことを知れば‥
自分の考えがどれほど薪さんを傷つけ‥生温い考えだったのか気がつくでしょう。
いえ、おバカさんだから‥‥どうでしょうか(^_^;)
ありがとうございましたv-344

2011/05/25 09:25 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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