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Fleurage―たおやかな花たち―

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Category:立夏の記憶

立夏の記憶15 

5日間うちにいなかったので更新が滞ってしまいました。
すみませんでした。
おまけにつまらないおじさんたちで‥ほんとにすみません(-_-;)



立夏の記憶 15その1




「今なんて‥言いました‥?」
いかにも正気なのか、
という感じの東野官房長の問いかけだった。

「もう一度言って下さい、誰と‥誰ですか?」
「元警察庁長官と元法務大臣の私設秘書だった村上琢磨代議士だ」
「‥‥起訴できると思ってそんなことを言ってるんですか?」
「それが問題じゃないが、起訴できると思って告発しなけりゃ意味はない」
「どうしてあなたは‥ああ、まったく‥!
あえて火中の栗を拾うほど正直で真っ直ぐなひとでしたか、あなたは?」
「ちょっとね、納得がいかない。
私はあれがトラウマになっている。
あのことで暫く捜査員に突っ込んだ捜査の指示を出せない状況になっていたんだ。
そんな目に遭っているのに何の処罰も受けず生きている連中に腹が立つと言うよりも‥
国民を謀っていることが許せない」
「‥国民‥ほんとうに、国民のことを想って‥?」
「東野さん、私は仮にも警察庁のトップだ。
警察機構が誰の為にあるのかくらい分ってる、国民の為じゃないか。
だいたい、こんなセリフ‥私じゃなく東野さんが似合うはずなんだ、
本来は。
ただ‥あなたも当事者だし‥躊躇があると思って私が原告になろうと
言ってるんでしょうが」
「私ですか‥私は何も言える立場じゃない。
だけど、あなたがわざわざ‥なんで今になって‥
‥今になって‥って公訴時効はどうなってますか?」
「内乱及び殺人の幇助で告発する。ぎりぎり10年で告発は可能だ」
「‥‥」
黙り込んで窓際に移動すると目線を空に向けた。
「‥私には似合わない。やはりあなたには敵わないんだろうな、私は。
もう一度あえて聞きますが‥今になってどうしてですか」
‥東野さんは覚えていないのか、あの頃のことを。

『警察官僚ってのは組織側の人間だろう?』
警察庁への入職が決まった後そう尋ねた、あの初めて会った図書館の
窓際の‥あの場所で。
『それは違う。よりよい組織にしていく義務はあっても、
あくまで国民と添うのが国家公務員の立場だと思う』
私がそう答えると、ふんと鼻に抜けるように笑い、
『きみはおかしなところで律儀だ。
そんな律儀さは必要な事だろうな‥けど心配だ。
そういう人間は早くに潰されるからなるべく本心は隠しておいた方がいい
だろう。
傍にいてブレーキをかける人間が必要だ』
そして自分が傍にいると―そう言ったはずだ。

「戻りたいんだと思う‥まだ自分たちが変えられると‥思っていた頃に」
刑事部長だった頃はつまらない警察官僚になんてならないと
心に決めていた。
それを傷つけられたというか、踏みにじられた訳だ。
たとえ起訴されなくても告発することに意味があると私は―
「分りました、私が捜査に協力する。
私があの村上から直接指示されたんだ、証人がいなければ
10年と言う時を遡ることは厳しい」
「‥罪に問われないと言っても、国家公安委員会の知るところになるのは
まずい」
「処分?別に構わない。
彼らは起訴されるべきだと私は思ってるし、私もけじめはつけたい。
今更だが、あなたを裏切ったことは事実だ」
驚くほどキッパリと東野さんは言った。

そう言えば彼は公務員宿舎を出るらしい。
それは処分を受け入れようとする現れなのか?
普段彼はあまり宿舎を使ってはいない。
ホテルを自宅代わりに使っているし、宿舎が無くてもなに不自由ないはずだが。
書類をめくり目を通す彼を見つめながらふと思いついたことを口にした。

「うちのマンション‥空いてるけど」
「空いてるって‥なにが?」
「だから、マンションの部屋が」
書類から顔を上げ、真っ直ぐこっちをみて、
「マンションの上の階か、下の階かどっちが?」
何を勘違いしてるんだ、このひとは。
「私の部屋が空いてると言ってるんです、4LDKで使っているのは2部屋だけだ。
もったいないと思うんで、東野さんうちに来てもいいですよ」
「‥‥」
書類を持った指とこっちを見ていた視線が固まっていた。

なんなんだ!
私の申し出に文句があるのか?!


続く


うう‥
ぐえ‥トロい。
おじさんたち‥どうしてそんなにごゆっくりなのですか。
長すぎですね、15話なのに24個お話がある。‥いや、26?!
‥以前もそんなこと書きました(´Д`;)


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