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Fleurage―たおやかな花たち―

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Posted on 02:14:21 «edit»

Category:F(エフ)

F(エフ)3 

あおまき双葉の成長日記その三弾です。
今回は‥叔父さん登場(笑)


F(エフ)3




「‥岡部が‥?」
ちょっと眉間にしわを寄せる薪さん。
それはそうだろ‥岡部さんがこのうちに来るってことじゃなくて
双葉を見に来るってことが‥大丈夫だろうかという―

ベビーベッドで寝返りをしようと一生懸命の双葉を見つめながら
「まあ‥いいか‥」
ポツリと言った。


近頃双葉は寝返りにハマっている。

懸命に小さな体を捩って‥「うぐ‥んま‥」なんて言いながら
薪さんがぶら下げたガラガラを取ろうとしているけれど
届かない。

「手を出すな」
「‥でも、まだ早くないですか?」
「この子は努力家なんだ。
今手を出すと努力しない子になってしまう」
いや、赤ん坊ですから。

虎の穴じゃないし‥

昼間育児休暇に入ったオレは双葉とずっと一緒で
やっとそれに慣れた頃に岡部さんからメールが来て
『その子に会いたいから薪さんに話しをつけてくれ』
って事だったから話しをしたんだ。
薪さんは第九にいるのにどうして岡部さんは自分で言わないんだろうか、
見せてもらえませんかって‥
そんなに怖いかな、可愛いひとなんだけと。
『それはお前にだけだろっ』
岡部さんの声が聞こえた気がした。

盆休みもなにもなかったけれど、丁度お盆に入ったその土曜日に
岡部さんは‥やってきた。

オレが心配だったのは‥双葉の人見知りで‥
以前からそういう傾向はあった。
病院で声を掛けられて固まる表情を何度か見ていたから
岡部さんが傷つくんじゃないかと心配していたけれど
ますます拍車がかかる鉄仮面の‥赤ん坊。

「泣かすなよ!」
ラフな綿の半袖シャツにジーンズの薪さん、
そんな恰好の薪さんにはあまりお目にかかっていない岡部さんは
いささか戸惑っていたようだけど、薪さんは別に気にする様子もなく
さっさとリビングに戻って行った。
オレはなんとなく恥ずかしいような‥
「あの‥こっちです」
「‥ああ」
いつものスーツだったけどノーネクタイの岡部さんを
リビングに案内した。

双葉は‥リビングの真ん中、カーペットの上に敷かれたバスタオルの上で
こっちにお尻を向けて寝返りの練習中だ。
ソファからその様子を見ている薪さんが
「双葉、岡部のおじさんが来たぞ」
声を掛けると、もう少しで寝返りしそうだった体がゴロンと元に戻った。
「‥やっぱり‥」
岡部さんが確信を得たようにそんな事を呟く。
「やっぱりって‥何がやっぱりなんですか?」
「薪さんの子でしょう、この子は」
「‥何言ってるんだ、僕は体細胞を採取された覚えはないぞ!」
「だって‥どう見たって薪さんのコピーにしか見えませんよ」
「岡部さん、コピーって‥」
「ああ、クローンか‥青木には見えませんよ」
「青木そのものじゃないか、黒目の部分が大きいし、
指の長いところとか、月齢の割にデカいところとか」
「そうですかねえ‥」
双葉の正面にゆっくりと回った岡部さんがしゃがんで、仰向けに寝っ転がっている
双葉をじーっと‥見つめる。
その途端、くるっと顔を背ける双葉‥あれっ?
背けた方に回ってまた視線を合わせようとする岡部さんだったけど
再び同じ様に逆方向に顔を背けた。

「‥なんか‥この態度が薪さん‥?」
「何失礼なこと言ってるんだ、いくらなんでも初対面の相手に
そんな態度は取らないぞ!」
「でもほら‥」
もう一度顔を近づけて見るけれど、決して目を合わせようとしない。

「ふたちゃん、そんな態度はやめようね」
抱きかかえて見つめたオレの顔はちゃんと見るのにどうして‥?
「抱っこしてみて下さい、岡部さん」
「えっ‥オレがか‥?」
無理やり押し付けるように岡部さんの腕に抱っこさせると
双葉は‥固まった。
泣きもせず、笑いもせず無表情で固まっていた。
 
岡部さんはまるで地蔵を抱っこしているようで、
ぷっと吹き出したのは薪さんだ。
「なんだそれ‥岡‥岡部‥完璧に嫌われてるだろ‥」
もう、ソファに突っ伏して笑っているし、
岡部さんは固まる双葉を抱いたまま、これまた固まっていた。
「人見知りの時期なんですって、だから仕方ないんですよ!
岡部さんも薪さんの子じゃないかなんて言うし、それを確かめたくて
来たりするから伝わってしまうんです」
仕方なく地蔵の双葉を岡部さんから受け取ると、途端に「‥ひゃーーっっ‥」
と、泣きだす始末。

「泣かすなって言っただろっ」
薪さんが飛んできてオレの腕の中の双葉を抱いて
ウッドデッキに出ていった。

双葉を縦抱きにしてトントンと‥背中を叩きながらあやす薪さんなんて
岡部さんは見たことが無いものだから 日差しの中のふたりを
穴があくほどじっと‥見つめている。

「‥薪さんが赤ん坊を抱いてる‥」
「そうですね」
「あれは‥やっぱりお前かな‥」
‥‥んっ?
「なんで急に考えを変えたんですか」
「薪さんは‥お前だから可愛いんだろう。
オレは薪さんに赤ん坊が似合うなんてことを考えたこともなかった。
子供なんていなくたって幸せな人生は送れるだろう、お前はなんてバカな
ことをしたんだろう‥とも思ってた。
だけど‥薪さんはそんなに赤ん坊が似合わないってこともないし
なんて言うか‥幸せそうに見えるじゃないか。
それならそれで‥いいだろ」
「‥でも、あの子は薪さんの体細胞で生まれた子じゃありませんよ」
「そう考えるしか無くなった。
あ‥こっち見てるぞ、お前が」
「‥オレじゃないし」
「お前だろ、あんな小憎らしい態度とるとは思わなかったけどなぁ」
「‥体細胞はオレのでも生まれた時からあの子はあの子なんです。
薪さんだってオレだと思って育ててる訳じゃないし‥」
「あんなふうに可愛がってるじゃないか、あれはお前と同じ遺伝子を持っているからだ。
それだけであんなに可愛いんだな‥結局お前は許してもらったんだし、薪さんに。
それがすべてだな」

泣きやんだ双葉は再びバスタオルの上で薪さんの方に向かって
寝返り訓練を開始する。
薪さんの膝もとに行きたい双葉はどうしても肩が抜けなくて苦労していた。
後ちょっとのところでバタリと仰向けにひっくり返ってしまう。
3人で暫くそんな拳に力の入る光景を見つめていたが‥ふと岡部さんが
薪さんの反対側に回る、
すると―
どうしても岡部さんの方を見たくなかったらしい彼が渾身の力を振り絞って
というか、思い切り反動を利用してコロンと‥初めて寝返りに成功した。

「‥あっ‥」
「多分成功するんじゃないかと思ったら‥案の定でしたね」
苦笑いの‥岡部さんだった。
それはそうだ、寝返りを成功させる為だけに来たようなものだ。
あの坂をわざわざ昇ってきて。

「いいんだ。
オレは薪さんさえ穏やかでいてくれりゃ、精神的にこっちも楽だからな」

そんな大人な発言をしていたけれど‥実は結構傷ついていたのを知っている。
「‥そんな怖い顔か‥?」
翌週電話をかけてきて、そんな事を聞いてきたりした。
十分、子供にとっては怖い顔だと思いますけど、岡部さんの優しさを
理解する子供なんてなかなかいませんからね。

だけどなにより、薪さんの心を理解しているし。


双葉はおもちゃや、絵本につられなくてもコロコロと寝返りをするようになった。
寝返りを始めた途端ズリ這いで、ソファに横になって本を読んでいた薪さんの足元まで
移動したものだから、さすがの薪さんも驚いて
「青木っ!双葉が気持悪いっ!」なんて暴言を吐いた。

「岡部の顔は進化していないが、ひとを進化させる何かを持っているのかもな」
‥ホルモンかなにか分泌させるとでも‥?

薪さんの足元で顔を上げた双葉を抱きかかえると、可哀想な岡部さんの為に
双葉にお願いをしたんだ。
「岡部さんは‥ふたちゃんの血のつながった叔父さんと思いなさい。
だから今度来たらもっと愛想よくしないと」
言い聞かせているオレの隣で薪さんがまたとんでもないことを言う

「愛想良くして、可愛がってもらわないとお小遣いくれるひとが減るんだぞ、
よく考えろ、双葉」
‥そう言うことですか‥?

でも‥岡部さんにも春はきた。

それはまた―今度の話にしようかな。





何だろう‥あおまきおかふた‥
これじゃ誰れのことなのかちっとも分らないですね(^_^;)


ふたちゃんと仲良くなれた岡部さんはまた次の機会で。

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 8月13日鍵拍手コメ下さいましたMさまへ

Mさま拍手とコメントありがとうございます〜♪
双葉を好きでいて下さってありがとうございます。
このお話の前作は‥結構悩みとともにあったので‥
喜んでいただくと嬉しいですv-344
天にも昇る心地がします。
縦抱っこ薪さん(*^_^*)‥私も好き‥
愛らしいじゃないですか、
薪さんはあっち向いてるのにふたちゃんはこっち向いてる‥
今回岡部さんは嫌われてしまいましたが、
きっと‥ニコッと笑ってくれることでしょう。
春というのはそう言う意味です(笑)
別に瀬名先生と別れて女のひとと結婚して
赤ん坊ができるという事ではなく(爆笑)
Mさまの想像力は素晴らしいっ!
ビックリしました。
書き方が悪かったですか‥
すみません、余計な心配をおさせしました。
大丈夫です、岡部さんと瀬名さんが別れることは
たとえパラレルでもありませんi-237
ご安心ください〜
双葉の成長日記は薪さん目線でも書きたいと思っています。
よかったらまた読んでやって下さい。
ありがとうございましたe-415

  by ruru

 8月16日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさまこんにちは〜拍手とコメント
ありがとうございましたm(__)m
岡部さんの顔を見て泣きもせず硬直するふたちゃん面白い(^^;)
日頃美しいものしか見ないので(笑)
まだ免疫が無かったのでは。
泣かずに固まるのはよほどショックを受けたから‥?
でしょうか、
愛想が悪いところが薪さんに似てるって(笑)
薪さんの血なんて1滴も入ってないのに(笑)
だから薪さんの子ではないかと
岡部さんは思ったのですね、髪の色も薄いし。
5巻の特別編の岡部さんも最初は泣かれたけど慣れるとなつかれていたので次に来る時はいい遊び相手になるかも(^^)
何度も同じことさせられそうです(^_^;)
でも岡部さんは割合根気強いので
しっかり遊んでくれたりして。
子供はそう言うのを覚えているので
人気者になるのですね。
岡部さんは薪さんとふたちゃんがうまくいってるか心配だったのかしら。青木の分身みたいな子だから可愛いに決まってるのですが。
そうですよね。
でも少し心配で。
あの薪さんが子育てなんてできるのか、
精神的に負担になっていないか‥
薪さんは愛情をもって育てておられます〜
楽しんでる‥そういっていいのかも。
ふたちゃんも青木のようにデカくなるんでしょうか・・岡部さんにも幸せになって欲しいですね(´▽`)
青木の様にデカく‥‥
うーん‥微妙‥
でか過ぎますものね。
大きくなる因子を持っているので
十分大きくなると考えられます。
岡部さんの幸せってどういう事でしょうね。
嫁をもらう事?
やっぱりそうなのでしょうか?!
嫁と子供‥‥似合いませんv-12

  by ruru

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8月13日鍵拍手コメ下さいましたMさまへ

Mさま拍手とコメントありがとうございます〜♪
双葉を好きでいて下さってありがとうございます。
このお話の前作は‥結構悩みとともにあったので‥
喜んでいただくと嬉しいですv-344
天にも昇る心地がします。
縦抱っこ薪さん(*^_^*)‥私も好き‥
愛らしいじゃないですか、
薪さんはあっち向いてるのにふたちゃんはこっち向いてる‥
今回岡部さんは嫌われてしまいましたが、
きっと‥ニコッと笑ってくれることでしょう。
春というのはそう言う意味です(笑)
別に瀬名先生と別れて女のひとと結婚して
赤ん坊ができるという事ではなく(爆笑)
Mさまの想像力は素晴らしいっ!
ビックリしました。
書き方が悪かったですか‥
すみません、余計な心配をおさせしました。
大丈夫です、岡部さんと瀬名さんが別れることは
たとえパラレルでもありませんi-237
ご安心ください〜
双葉の成長日記は薪さん目線でも書きたいと思っています。
よかったらまた読んでやって下さい。
ありがとうございましたe-415

2011/08/13 21:55 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

8月16日鍵拍手コメ下さいましたAさまへ

Aさまこんにちは〜拍手とコメント
ありがとうございましたm(__)m
岡部さんの顔を見て泣きもせず硬直するふたちゃん面白い(^^;)
日頃美しいものしか見ないので(笑)
まだ免疫が無かったのでは。
泣かずに固まるのはよほどショックを受けたから‥?
でしょうか、
愛想が悪いところが薪さんに似てるって(笑)
薪さんの血なんて1滴も入ってないのに(笑)
だから薪さんの子ではないかと
岡部さんは思ったのですね、髪の色も薄いし。
5巻の特別編の岡部さんも最初は泣かれたけど慣れるとなつかれていたので次に来る時はいい遊び相手になるかも(^^)
何度も同じことさせられそうです(^_^;)
でも岡部さんは割合根気強いので
しっかり遊んでくれたりして。
子供はそう言うのを覚えているので
人気者になるのですね。
岡部さんは薪さんとふたちゃんがうまくいってるか心配だったのかしら。青木の分身みたいな子だから可愛いに決まってるのですが。
そうですよね。
でも少し心配で。
あの薪さんが子育てなんてできるのか、
精神的に負担になっていないか‥
薪さんは愛情をもって育てておられます〜
楽しんでる‥そういっていいのかも。
ふたちゃんも青木のようにデカくなるんでしょうか・・岡部さんにも幸せになって欲しいですね(´▽`)
青木の様にデカく‥‥
うーん‥微妙‥
でか過ぎますものね。
大きくなる因子を持っているので
十分大きくなると考えられます。
岡部さんの幸せってどういう事でしょうね。
嫁をもらう事?
やっぱりそうなのでしょうか?!
嫁と子供‥‥似合いませんv-12

2011/08/17 07:06 | URL | ruru #Xl5e9i5Y  edit

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